民事訴訟において、自分は弁護士を付けないで、弁護士を付けた側と争ったら
勝つことはできるのか?
・・・ということを、ちょっと弁護士さんと話しました。
そしたら、弁護士を付けていなくとも
勝訴まで持って行けるだけの証拠が十分にそろっていれば
弁護士を付けている相手にも簡単に勝ててしまうことがある、と言われました。
つまり、訴訟において勝ち負けを左右するのは
自分の主張を押し通すだけの証拠を持っているかどうか、
ということになります。
裁判において証拠の占める割合はかなり大きく
証拠が第一 と弁護士さんは言っていました。
ただ、いくら十分に、証拠が手元にあったとしても、
上手くその証拠を用いて、法律にのっとり、
自分にとって有利な事実を主張できるかどうかで
わずかな勝敗を分けることもあるので、
弁護士を付けた方が有利であることには変わりないとのこと。
そりゃ、そーだ。

でも、弁護士に訴訟の代理人になってもらうと
皆さんも知っての通り、訴訟で勝とうが負けようが金がかかります。
だから、
弁護士に裁判の代理人になってもらうことまでは
お願いせずに、
最低限弁護士さんの法律相談を受けて
訴状などの書類の書き方や、裁判での受け答えの仕方を
学びながら、自分だけで訴訟をおこなっている人が多いみたいです。
( まぁ本屋に置いてある訴訟の本なんか読んだって、
自分がおこなう訴訟に丸々あてはまる事例についてなんて載っていませんので
そんな本読むよりは、
弁護士に裁判でどのように対応した方がいいか
個別に教えてもらった方が絶対にいいとは思いますが。 )
・・・そして、そういう人達は、それなりに訴訟で勝てているらしいですし
有利な和解を得られることも多いとか。
弁護士に
「金は払うから、訴状とかの書き方とか裁判の流れとか教えてくれ」
と頼んでも、弁護士から
「いっそのことあなたの訴訟での代理人にしてもらえないか?」
と言って 拒まれる ことも多いのですが、
中には、本人訴訟(弁護士を付けずにやる仕事)支援ということで
代理人にならずとも、
いろいろと訴訟のやり方を親身に教えてくれる人もいるとのこと。
訴訟代理人になってもらうよりかは、
訴訟のやり方について教えてもらうだけであれば
金もそんなにかからずに済むでしょう。
まぁ、かかる料金は、指導してもらった対応時間の長さにもよりますがね。

でも私としては、できれば弁護士を代理人として付けて
訴訟に挑んだ方がいいと思います。
なぜなら、でないと訴訟相手になめられてしまう、ということもありますが
裁判官は、弁護士を付けた方を若干贔屓(ひいき)する傾向がありますので、
自分だけで訴訟に出て、なにか主張しても
「素人が何言ってんだ?」みたいな顔をされます。
以前、傍聴した民事訴訟(民事裁判)の口頭弁論で
訴えた人(原告)が、弁護士を付けずに
法廷で何か積極的に主張していましたが、裁判官に
「あなたが何を言っているのかサッパリ理解できないので、
弁護士を付けた方がいいですよ?」
と、はっきり言われていました。
なので、争っている金額が大きいのであれば
もったいぶらずに弁護士を代理人に付けた方がいいと思います。
最後に軽くまとめると、
民事訴訟(民事裁判)では、
勝てるだけのしっかりした証拠をそろえることが
一番重要。
しかし、良い証拠が手元にそろっていたとしても
できるだけ弁護士をつけて訴訟にのぞむべき、
そうすれば、なお安心できる。
SH
弁護士を探すときは、
結局なんだかんだ言って、家の近所とかで弁護士を探したりするんですよねぇ。
でも、自分の家から一番近いところにある裁判所の付近に集まっている
弁護士事務所から探すのがとりあえず無難か。
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