かなり昔、とある食料品店でバイトしていた時の話。
来店してきた、
とある中学生が、店長の目の前で
店の棚にあるドリンクを1本盗んで
その場で逃げ出したことがあった。
もちろん、店長に店の外で腕つかまれて
店内の事務所に引き戻されたあげく
警察に通報されて、近所の交番に連れて行かれて
ことなきを得たのですが。
もちろん万引きされそうになったドリンクは
店長によって押収されて元の棚に戻された。
で、店長はその後すぐに、家に帰っていき、代わりに
店長の親である、店のオーナーがやってきて
その後、その人と一緒にシフトに入ることになったのであるが。
それで、ちょうど一時間ほどたったあとに
先ほど警察に通報されて交番に連れて行かれた万引き少年が帰ってきた。

なぜに、やってきたのか?
なんか知らんが親と一緒に来店してきた。
どうやら連れて行かれた交番の警察官から
万引きした店に謝りに行っておいでとか諭されたらしい。
それにしても解放されるの早いな(笑)
交番で、注意されて、それで終わりだったのか。
で、なにも店長から引き継ぎの事情を聞いていなかった
オーナーは、その万引き少年と親の話を聞いて
あら~そうなの~、とか事情を聞いていた。
話を聞いて怒りも何もせずに、のんびり世間話するような感じだ。
まだ中学生なのにそんなことしたらダメじゃない、
え?近所に住んでいるの、そうなの~、、、、とか親子と会話していた。
なんでそんなのほほんとしてんだ(笑)
あんたの資金で仕入れた商品を盗まれたんだが・・・
オーナーの子供である店長は、その少年捕まえていたとき、
すごくキレてたのにねぇ。
それにしても万引きした方も万引きした方だ。
親子ともに深刻さはあんまなく
マジでスンマセンでした、みたいな感じで苦笑いって感じだった。
まぁいざ万引きした店に謝りに行くというのは、そんな感じになるのかね。

で、オーナーがその万引き少年に、何盗んだのぉ~とか聞いて
少年が、コレです、と棚にあるさっき自分が盗んで
店長に押収されて戻されたドリンクを指さす。
そしたらオーナーが、これが欲しかったのねぇ、もう盗んじゃダメよ、とか言いながら
その棚に置かれた戻されたドリンクを1本差し出して、
その少年に無料で差し出した。
それで、その少年の親がスミマセンでした~とか、言いながらお辞儀して
少年とともに去って行った。
なんかオーナーは、しばらくの間
複雑な苦笑いの顔して見送っていた。
一体なんだったんだ(笑)
この光景は。
なんかすごくシュールだった。
まぁひとつ、なんとなく察したことは、近所の住民が万引きしてきて
それを通報して引き渡したら
近所との隣人関係とで、いろいろと複雑なこともあるんだろうな、とか思う。
普通になにかの際に顔あわすことも、あるでしょうに。
まぁもちろん万引きしてきた少年が悪いのですがね・・・
商売って大変だね。
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