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クレカを他人に勝手に使われても、本来の持ち主が払うべき?

 

 

<質問の概要>


クレジットカードを勝手に他人に使われたら、

原則として カードの所有者本人 に支払い義務があるのです か?


無権代理(カード所有者の許可のない勝手な使用)だから払わなくていいのでは?

 

 



<弁護士回答の概要>


全く不正に利用されたのであれば、

利用した者が責任を負い、本人に支払い義務はありません。


(例えばカードが盗まれて、使用されていた場合)



しかし、管理に不備があった等の事情があるなら、

クレジットカードを利用される恐れがあったことは理解しているはずですから、

本人の責任となる可能性があります。


本人の責任となれば、本人が債権者に対する支払い義務が発生するでしょう。


(この場合、例えば、カードの所有者が安易に他人にカードを預けたりして、

勝手に使用された場合)

 

 

<私の考え>


クレジットカードを利用していると、

月末にカード会社から明細が送られてきて、

その明細に書いてある金額が口座から引き落とされます。



しかし、明細に自分の記憶のない利用内容まで、

記載されていることも場合によってはあり得ると思います。



その場合、クレジットカードを一時的になくしたり、

誰でも持っていける場所に一時的に放置したことがないか

思い出してみてください。



あなたが利用した料金でない限り、

原則あなたはその請求された金額を払う必要は法的にもありません。



しかし、実際に請求が来て「自分が利用した料金ではない」と主張して、

カード会社からの請求を拒む場合、

自分で “自分以外の人間が勝手にカードを利用したこと” を証明しないといけません。



結構、この証明は難しいことだと思います



また、自分でカードを利用していなくとも、

“自分が”誰かに一時的にカードを預けた場合に、

勝手に、その預けたカードを利用されたら、

その分の料金をカード会社から請求されたら、

カードの所有者(名義人)は拒むことはできません。



そもそも一時的に他人に預けるという行為自体、

どんな理由があっても、カード会社からは、

他人にカードを 貸与した とみなされます。



所有者本人が他人に、

クレジットカードを貸与することは、

カード会社との規約に反しています。

(最悪、カードの契約が解除されます。)

どこのカード会社も本人以外の使用を禁じています。



・・・『   余談


今回の質問には関係ないですが、

貸与されたカードを利用した場合、

店が被害者として、貸与されたカードの利用者に対して、

理屈の上では 詐欺 が成立します。

カードの所有者(名義人)から承諾があって借りていた場合の事案です。


(実際に立件された事例もある、

確かガソリンスタンドで給油するときに、

他人のクレジットカードを利用して詐欺として逮捕された事例)  』・・・

 



以上から、自分で身に覚えのない請求が来ないために、

クレジットカードを盗まれないよう、勝手に使われないように日頃から厳重に保管しとくなり、

または自分で人にカードを預けたりしないように、

気を張っていましょう。

自分以外、誰も責任とってくれません。



カード会社も実際信用できないと思います、

カード会社としてはとりあえず、

利用された料金さえ回収できればいいのですから、

カードを利用していない所有者本人が、

何と言って拒もうと、自分がカードを利用していないことを上手く証明できなければ、

容赦なく普通に「払え」と請求してきます。



・・・今回は以上です。

クレジットカード関係の規約やら法律は複雑なので、

分かりにくいですね。

規約内容はカード会社によって少々違いもありますし。

 

 

 

SH

 

 

今回クレジットカードの話にすこし触れましたが、

普段から「電子マネーとクレジットカードの違いって何?」と、

思っている方もいると思います。

この違いをきちんと説明できる人は、意外に少なかったりします。



それもそのはずで、最近では(ずいぶん前からですが・・・私の中では最近<笑>)、

電子マネーとクレジットカードが一体化したカードさえ登場してきているので、

同じものだと思ってしまうのです。



そんな、電子マネーとクレジットカードの根本的な違いは、

基本、電子マネー は、クレジット機能は備えておらず、

カード内に利用金額がチャージされていないと利用することが出来ません。



しかし、一方のクレジットカードは、

後払いシステムで、(後から口座から引き落とし)

利用時に口座に預金が無くても利用することが出来ます。



要は電子マネーは利用時点で、

カード内にお金がチャージされていないと利用できないが、

クレジットカードは利用時点で、

口座にお金が全く入っていなくとも利用できるというのが、大きな違いでしょう。(上限はありますが)



私としてはクレジットカードの方が、

電子マネーに比べかなり 怖い と思います。



そんなクレジットカードに比べて安全な電子マネーを、

私たちが日頃から意識せずにどれだけ利用しているか、

ということに気づかせてくれる一冊です。



また、電子マネーがどういったものか、

どうやって普及したのか、を

基本から教えてくれる 本です。



10年前の本ですが、今読んでも特に違和感を感じませんでした。

電子マネーの種類は増えたが、仕組み自体は、

大きく変わっていないみたいですね。

 

 

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