たとえば、Aという人がいて
そのAが、Bという人に渡したい物(荷物)があった。
しかし、Aは忙しくて
なかなかBの自宅まで、その荷物を届ける暇が無いし
だからといって
郵送とかの配達手続きをするのも面倒なので、代わりに
Bの家の近くに住んでいる
“Cさん”、という人に
「あなたさぁ、Bの家の近くに住んでいるんでしょ?」
これ、ちょっと届けてくれない?」
と頼んで、その届けたい物、というか荷物を
代わりに届けてくれるように頼んで渡した。。。
・・・そしたら、いつ、そのAからの荷物は
Bに所有権が移動するのであろうか?
① Aが、Cに
Bのところへ持って行くように頼んで荷物を渡した時か?
② それともCが、Bのところへ
Aからの荷物を持って行った時か?
もちろん正解は②
Aが、Cに荷物を預けた時点では
まだ、その届け物の荷物は、Aの所有物である。
Cは、今回の場合
ただAの手足として働く存在で有り
(民法上、Aの“使者”とかいう存在らしい)
Cが、Bの元へ荷物を届けて、はじめて、
そこでBに荷物の所有権が移転します。
では、もしも、Cが
Bのご近所さんではなくて、
Bの身内、つまりBの弟とか、
Bと一緒に住んでいる人だったら、どうなるんでしょうか?
今回のような場合には。。。
その場合、AがCに
「お前、Bの弟(身内)だろ?
すまないけど、私の代わりに、これBに渡しておいてくれないか?」
と言われて、届け物の荷物をCが預かったら、、、、
CがBに物を届けてから
その荷物の所有権がBに移る、というわけではなく
“CがAから荷物を預かった時点”で
その荷物はBの所有物になった、と
みることもできます。
とくに、たとえばCが、
Bから
「なんかAが私にあげたい物があるみたいなんだけど
私の代わりに、とりあえず受け取ってくれる?」
とか事前に頼まれていたら
Cは、Bの手足、つまり使者(パシリ)と見ることが出来て
Cが、Aから荷物を受領した段階で
その物はBの支配下に入る、と考えることが出来ます。
つまり、AとBの仲介をするCのような人が
どういう立場の人なのか?によって
Bに直接、荷物が届く前に、
荷物の所有権がBに移ってしまうことがある、ということが
ある!・・・ということ。
Cが、Bの、ただのご近所さんではなく
Bの身内だったりして
Bと一緒に住んでいる、
より近しい人だった場合には
Cが、Aから届け物(荷物)を預かった時点で
それがBの支配下に入って、Bに所有権が移る、、、、
と考えることも十分出来る、ということ。
まぁ、今回は、人を介して届け物とかをした場に
いつ、その荷物の所有権が、相手に移るのか?
という話を、
ちょっとしてみただけですので、、、
参考までに、とどめおいてください。
SH
なぜか頼み事を聞いてしまう・・・
これは分かる。なんとなくだが、こういうことはある。
ちょっとした言葉使い次第で
人からの頼み事を聞いてしまおうか、とか思ってしまう。
反面、上から目線の
ちょっとイラッとする物言いで頼まれる(命令される)と
「知らね~、プイッ!」
みたいな気にもなってしまうわけで。
急に、普段の言葉使いを変えられない、、、っていう人でも
人に頼み事をする時、
頼み事を聞いて欲しい時だけは
いっそのこと別人になりきる方が、言葉遣いも変えやすい、と思う。
私の経験上、変な話ですが
普段、ちょっとまわりに横柄な人でも
困ったことが有り、人に何かしらの頼み事をする時だけ
めちゃくちゃ丁寧に下手に出て、簡潔に頼んでくると
一瞬だけ心が揺れて
「頼み事を聞いてやろうかな~」
とか思ってしまうことがある、、、、まぁ、一瞬だけですけどね。
けれども、普段の自分の行いを差し置いて
一瞬でも、人の心を揺るがせることができる可能性があるのですから
やっぱり言葉遣いは大事。
<所有権 いつ 移転 送付 届け物 配達物>