江戸時代、“お触れ”とか言って
幕府が、庶民に対して (特に江戸の町に住んでいる庶民)
いろいろ「あ~しろ、こ~しろ」とか言って
細かく日常生活について規制したりする法律を
上から目線で出していたが
その内容が、なかなか庶民にとっては難しい内容であった。
つまり分かりにくかった。
一応、幕府側も、内容を印刷物にして配ったりしたけれども
それは難しい言葉で書かれて、読み解くには難解であった。。。
まぁ、そこらへんは今の現代と変わらないなぁ、と思う。
政府のホームページとか見て
「このたび、こういう法律が出されました」って感じで
内容詳しく書いてあるけれども
全然、分かりやすく書いてないし
内容に関して「?」ってな感じになります、読んでいて。
一体、どういう意味なの?って感じ。
わざと難しく書いているのか、基本的に表現が遠回しすぎる。
( これは余談ですが
今であれば、政府のHP見れば
新しくどんな法律が出たのか簡単に分かりますが
一昔前(数十年前)、ネットの無い時代には、
官報販売所というところがあって、そこで「官報」という
新しく出た法律が載っている物が販売されていたので
それを買わないと分からなかった。
まぁ今でも販売されていますが・・・ )
話は、江戸時代の話に戻りますが、、、、
それで江戸時代の庶民も
幕府の新しく出した法律が書いてある印刷物(配布物)を手にしたが
「細かく、いろいろ書かれているのは分かるが
なにが言いたいのか、結局良く分からない」
という状態になったりした。
なので、江戸時代の
町の中にあった、一般の版木屋、つまり本とかの出版元は
その幕府が出した御触書なる法律を
法律に詳しい人に上手に訳させたり、
筆を加えて、分かりやすく書いて
それを新たな印刷物として、独自に出版したりした。
そして、その印刷物は、庶民にとってありがたいものであり
結構、売れたらしい。(かなり売れたらしい)
そりゃそうだ、私だって、なにかの法律について
詳しく知りたいときは
政府のHPなんて見たりせずに
分かりやすく法律について考察している、ブログ記事を読んだり、、、
もっと全体的深く知りたければ
本屋に売っている、その法律関して要約されて
分かりやすく書かれている本を買ってきて読んだりしますから。
しかし、幕府側としては、どうやらそういうのは気にくわなかったらしい。
「そういうのは奉行所とかに届け出て、許可を得た上で(幕府からの)
出版しないとダメだ!!」
とか言い出して、違反したら処罰する、、、
とか出版元の版木屋に言っていたらしい。
あんたらが出す法律が分かりにくいから
庶民に浸透するように、こちらで分かりやすく書いてやっているのに、、、
って感じなんでしょうけど、版木屋にとっては。
しかし、もしかしたら、かなり面白おかしく加筆していたのかもしれない。
庶民がすすんで買うような印刷物をつくって売るのが商売ですからねぇ~。
なので、当時の幕府側としては、
本来のお触れ(法律)の内容が、
ねじ曲がるような形で庶民に伝わるようなことがないように
気をつけたのかもしれない。
誤解が生じるかもしれないからね。
まぁ、今現代でこそ、憲法で、表現の自由が保障されていて
出版元は、好きなように書いた本を
政府の目をうかがうことなく出すことが出来るが、
江戸時代は、出版物に関して
幕府側(政府)が厳しく口出ししてくることもあった、ってことですね。
処罰する、とか言っていましたし。
まぁ幕府自身が出した御触書の内容に関することですから
口出ししたくなる気持ちは分かりますが。
まぁ、それでも、いろいろな表現力に富んだ出版物が
江戸時代に大量に出版されていたし
政治に関することで無ければ
基本、けっこう寛容だった、と思われるでしょう。
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<江戸時代 法律 本 出版 説明 翻訳>