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隠し通路から江戸時代へ転移した話⑥

甘酒

 

 

 

前回の続き

 

社会人向けの江戸時代の古文書講座の先生と

その生徒が、2人して、とある空き家にある隠し扉を通って

江戸時代へとタイムスリップしてしまった。

 

そこでいろいろあったが、現代の薬とかを使って

治療行為などをして目立ってしまったため

そろそろ現代へと帰還するつもりである。。。。

 

 

 

 

 

・・・それで現代への帰り支度をするために、診療所に帰ってきた。

明日には現代へ帰るのであるが

どうやら生徒が

診療所の手伝いや、今までの生活の面倒を見てくれた

13歳くらいの下女のことが、少々気にかかるらしい。

 

あんな子供が、私達が去った後に、また店へと戻されて

これからも働かされ続けるなんて、あんまりにも不憫で、かわいそうだ。

なんとかして現代へ一緒に連れ帰れないか、と先生に相談するが、

先生いわく

アレでも、江戸時代の奉公にしては、かなりマシな方だ。

それに勤めている店も、かなり大きな店だし安泰であろう。

 

それに、あと数年もすれば、勤め先の店の方から縁談の話を持ちかけられて

すぐに、どこかそれなりの所に嫁に行くだろう。

その方が彼女のためだ。

それに仮に現代に連れ帰ったとしても、13歳の女子だぞ?

どうみても、現代では、客観的に見て一緒に暮らしていたら

犯罪臭がするとして、バレたら通報されかねないぞ?

それとも、お前が、この時代に残って、

彼女のために働いて養っていくか?

、、、と、先生は、生徒に問う。

 

生徒は何も答えずに、黙って荷造りを続ける。

どうやら、すでに結論は出ているようだ、心配はない。

 

 

まぁ、しかし、この時代とも最後だし

生徒の意図もくんであげて、その13歳の下女もまじえて

一緒に、甘酒を飲むことに。

ちょうど、ここの診療所のある長屋の方へ

甘酒屋さんが来てくれた。

 

使い捨ての容器なんて当時、存在しないので

自分の使っている、お椀を持っていき

甘酒屋さんが持ってきたタルから、甘酒をすくって

お椀に入れてくれる。

 

下女は「おいしい、おいしい」と言いながら

甘酒を飲む。

どうやら、江戸時代では、甘い物が少ないので(砂糖が高価だった)

当時の庶民はみな、甘い物に飢えていたみたいだ。

なので、砂糖を使わない安い甘酒は、かなりの人気があったようだ。

 

 

そして、現代へ帰る最後の夜には

ヨタカそば、という、夜にやってきて路上で営業している

移動式屋台での立ち食いソバ屋さんに

先生、生徒、それに13歳の下女も連れて3人で行ってみた。

 

イスとか、そんな腰掛ける物は無いので

ソバの入ったお椀を持って3人で、その場でしゃがみながら

すすって食べた。

 

連れてきた下女は、これまた

「なんて、美味しいのだろう、おいしい、おいしい」

と言いながら、何の具材も入っていない、

しょっぱいだけの素のソバを食べる。

どうやら外食したのは、これが初めてのようだ。

 

 

店に、田舎から奉公に出て、店に勤めている男の子(小僧)とかは

仕事上、外に出て客に物を届けたり、道案内をしたりするので

客からよくチップとして小遣いをもらうので

店への帰りの途中で、その小遣いの金で、

よく買い食いしたりしているらしいが、、、、

 

反面、店の下女として働いている女の子達は

基本ずっと店での内勤の仕事で、洗濯や掃除をしているので

誰からも小遣いをもらえず、金も無く

外に出る機会がまったく無いので、

外で買い食いする機会は皆無なのだとか・・・

 

その話を、先生と生徒は聞いて涙ぐむ。

 

そうして次の日になったら、まだ早朝で13歳の下女も寝ていて

まわりは誰も起きていないが

先生と生徒の2人は、1週間ほど、医者として診療の仕事をしていた

長屋の診療所を後にして、ソソクサと元の扉をくぐって

現代へと帰るのであった。。。。

 

 

・・・大体、内容をかいつまんで話しましたが、、、

すごく分かりやすい本というか、小説でした。

 

もっとこう、専門家が、分かりやすく江戸時代のことを

ストーリー立てて書いた小説形式の

こういった解説本なり、タイムスリップ本を書いて欲しいと思いました。

 

 

 

 

 

SH

 

 

 

 

毎日外食してるんですがねぇ。

 

 

 

 

 

 

<タイムスリップ 江戸時代 診療所 甘酒 条例>