なんか知らんが、どこぞの山で、昔から
「この山にはテングが住んでいるぞ!」
とか言われていたらしいが、
どうやら最近、
その山の近くの場所から
昔、そのテングが住んでいる、と地元の人とかに言い広めた人が
使っていたと思われる
テングの頭の骨が出てきたんだとか。
で、その頭の骨を
「鼻の方が、めちゃくちゃ長いし、
どうやらなにかしらの骨であることは間違いなさそうなので、
ホントに、天狗の頭なのか?」と
調べてみたところ
イルカの頭の骨だったらしい(笑)
長いのは、鼻と言うよりも、イルカのクチバシだったようで。
どうやら江戸時代に、
その山の知名度やらを広めるために
天狗が住んでいると、いうことにして
多少なりとも神格化するために、
その骨を人々に証拠として見せるために使っていたのだとか。
まぁ今みたいに、テレビもなけりゃ、写真とかもない時代ですし
イルカの頭の骨どころか、イルカを実際に見たことのある人も
あんまいなさそうですからね。
特に山の付近に住んでいる人とかは。
しかも、一応、念を入れて
そのイルカの頭の骨に
テングの目の穴を加工して、つけてみたり、と、してあったらしい。
こういう感じで、海豚(イルカ)の頭の骨を使って
「この山にはテングが住んでいるよ~、だからすごい山なんだよ~
あがめなされ~、おそれなされ~」
と、昔から言ってきた事例は、実は
他の地域の山とかでも、よくあったらしい。
各地で、イルカの頭の骨使って、テングの存在をほのめかすのは
共通しているのねぇ・・・
しかし、私としてはテングは実在していて欲しかったなぁ~。
昔は、なんの骨か分からない、という、
「もしかしたら、、、いるかも?」
というロマンがあったかも、だが、
今だと、すぐに何の動物か分かっちゃうからねぇ。
・・・え~と、あと、
まぁ余談ではありますが、
もともと、そもそもテングというのは
鼻が長くないのですよ。
国内で、はじめて書物の中に、テングが出てくるのは
たしか、600年代初頭なのですが
この頃は、まだテングは
なんか空にいる、正体不明なヤツって感じでした。
で、900年代の平安時代には、
なんか、山の中に住んでいるヨーカイ(妖怪)って感じの
ちょっとだけ現代に近づくイメージになっているのだが、
そのテングの正体は
タカみたいな、いかにも鳥って感じ。
クチバシが、チャームポイント。
それで、もっと時代がくだって
1200年代になってやっと
鼻の長い、普通に人型みたいな、あとなんか修行してそうな感じの
今とほぼ同じイメージとなる、、、らしい。
ということは、やっぱり、鼻の高いテングの頭の骨が
国内で見つかっても、それは、
あとから芽生えたテングのイメージを元にして見つけてきた
なんらかの動物の骨か、
またはそれを加工したモノってことになるんでしょうねぇ・・・
もっとロマンがあってもいいじゃない。
SH
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