“2人”に同じ家を売る約束をしたら横領罪で捕まるか?

 

 

今回は、同じ家(不動産)を2人に売る約束をしてしまったら

その2人に売る約束をした人は横領罪で捕まるのか?

という話です。

説明に難しい法律用語とかは使いません。

 

< 登場人物 >

A= BとCに家を売る約束をする人

B= 最初にAから家を買う約束をする

C= Bの次に、Aから家を買う約束をする、

そしてBより先に自分の物として、その家を登録してしまう

 

 

・・・Aが、自分の持っている家を1000万円で

Bという人に売る約束をしたとしましょう。

 

しかし、その後に、Cという人が

「 私なら、その家に2000万円出す! 」

と言ってきたので、

まだAは、Bに、その家を引き渡していなかったので

このCからの申し出を快諾して、

Cにも、Bに売った家と、同じ家を売るという約束を

つい、してしまいました。。。

( Cの持っている家は、その1つしか無いのに、、、どうするんだ?

という状態に )

 

 

そして、抜け目なく、しっかりしているCは、

Aとの約束の後に

Bよりも早く、とっとと法務局に行って

その家が自分の所有物になったことを、登録(登記)してしまいました。

 

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・・・このような場合、

Aは、最初にBに自分の家を売る約束をして

その次に、Cに対して、同じ家を売る約束をしてしまった、ということであれば

法律上(民法上)

最初に、Aが、Bに家を売る約束をした時点で

Aの家は、Bの物になっています!

 

それなのに、そのBの物になった家を

まだBが、その家に住み着いていない、ということで

( ということは、まだ、その家はAの手元にある、ということになる )

勝手にAは、Cに売るという約束をしてしまった。。。。

 

つまり、それならば、Aは

すでに自分の所有物ではない家(Bの物になった家)を

まだBに引き渡していない、ということで

他の人(Cという人)に勝手に売ってしまった

(Bの家を処分した)

ということで、横領罪 に問えるのだろうか?

 

 

それに、Cが、Bよりも早く

Aから売ってもらった家を

自分の物として法務局に正式に登録してしまったら

法律上、おおやけに、その家はCの物になった

ということになってしまい

Bは、

「 先にAから家を買った(買う約束をした)のは私なんだぞ! 」

と、声高に言っても

もうどうすることもできず

正式にCの物になってしまった家を、取り返すことはできません。

 

 

Bが、先にAから、家を買って

その家の所有権を得たのに

あとから買ったCが

正式に、その家の所有権を得たことになってしまうとは・・・

 

 

こうなってしまったら、Bは当然

「 私に家を売ってくれる約束をしたのに

そのあとCとも

同じ家を売る約束をしてしまうとは何事だー!! 」

と、Aに対して怒りますよね?

 

そして、先ほど述べた理屈で

Aのことを“横領罪”として

警察に(・・・別に検察<ケンサツ>でもいい)

に訴えようとします。

 

 

たしかに、

Cよりも先にAから、家を買う約束をした「B」に、

その約束をした先にした時点で

Aの家の所有権は移っています。

 

それなのに、Aに勝手に、そのBの物になった家を

Cに売るという約束をされてしまったら

Bに所有権のある家を、Aに無断で処分された(横領された)

と、刑法上の理屈では言えるでしょう。。。。。。。

 

 

しかし、AとBとの家の売り買いの約束時に

理屈の上では、Bに一旦移転してしまった家の所有権が

Aにおびやかされてしまった、

という理由だけでは、警察が動く理由としては弱く、

もしも、

すでにBが、Aに、家の代金をすべて払ってしまっているのに

それが全部無駄になりそう、、、という金銭的被害が

Bにおよぶ場合とかでないと、

警察は動いてくれません。

 

つまり、Bがすでに

Aに、家を買う代金を全額払っている場合でないと

警察は動いてはくれない、ということ。

 

すでに、家の代金を支払い済みであるのに

正式にBが家の所有権を得られない

(Cが、すでに家を、自分の物として登録してしまったから・・・)

ということになると、

Aに対して、横領罪だけではなく

“詐欺罪” も成立する可能性もありますからね。

( Bから金をだまし取った )

 

なので、このように横領罪だけではなく

警察が動く理由としては弱いので

詐欺罪がつくような場合でないと

刑事事件としては、取り上げづらい、、、ということ。

 

けれども、Bが、Aから金をだまし取られた、と言える場合でも

Aが、Bに払わせた金を全額返せば

警察などは動かないみたいです。。。

 

 

できるかぎり、今回のような揉め事は

( 不動産の二重譲渡、二重売買による揉め事 )

当事者同士で

( 今回で言えば、A、B、Cの3人 )

よく話し合うなり、民事裁判で争うなりして

刑事ではなく、民事的に解決して欲しい、というのが

警察などの“お上”の考え方のようです。

 

 

 

SH

 

 

 

二重譲渡

分かりやすい具体例と、その説明としては

この本に載っている

買った土地が二重譲渡されていたエピソードが

分かりやすかった記憶がある・・・

 

この本をまた買い直して、もう一度読み直してみようかなぁ。

民法の具体例のエピソードが、すごく分かりやすかったので

民法が実際に使われるイメージをつかむためには

重宝されるべき本。

 

 

 

 

<横領 二重譲渡 詐欺>