十手を知っているだろうか?
あの江戸時代に、警察官が手に持っていた
今で言う警棒みたいな武器のことである。
あれは、当時も当然、
警察官と、それ以外には
警察官の非常勤職員みたいな人しか
所持して持ち歩いてはいけないことになっていた。
十手は、
当時の警察官は、警察署から支給されたが、
非常勤職員の方は、なんか知らんが
自分で、誰かに頼んで作ってもらっていたらしい。
そんな一応、警察官の武器である象徴の十手が
江戸時代の、ある日、
普通に町中の雑貨屋で売られていたらしい。
つまり警察官か、それ以外の非常勤の警察官が
雑貨屋に売ったらしいのだ。
まぁ雑貨屋に売れば、珍しい物ですし、多少は金になるのでしょう。
しかし、警察官の象徴である十手が普通に雑貨屋で売られていて、
誰か一般人ないし、よからぬことを考えているヤツが
手に入れたら、偽警察を名乗って、なにかしら詐欺やら恐喝やらの
悪事をはたらくかもしれないし、
それ以前に、警察の威厳がなくなってしまう。

なので、当時、出された法律で
「 誰かがは特定できていないが、町中にある雑貨屋に、十手を売り払った者がいる。
けしからん、十手はそんな適当に誰彼構わず気軽に売って金に換えていい物ではない。
十手は、犯罪者を捕らえる警察関係者以外に持っていてはいけない物だ。
もし、今後、そんな大切な十手を、店で売ったりして金に換えているヤツや
一般市民の中で、売られている十手を購入して、偉そうに持ち歩いているヤツがいたら、
捕まえて取り調べをするし、当然、十手も没収してやる。
隠して家の中に持っているヤツも見つけたら、処罰します。 」
、、、とかいうのが出された。

まぁ私としては、当時の警察の、非常勤のヤツが売ったのではないかなぁ、とか
思ったりするのですが。
なんか元犯罪者とかで、警察官に取り入ったヤツが
非常勤になるケースが多かったので。
けれども非常勤になったとしても、給料は小遣い程度ですし
食うに困って、物珍しいですし、少しは高く売れそうだったから
売ったんじゃなかろうか。
<関連する記事>
<奉行所 警察署 江戸時代 十手 道具屋 武器 道具 目明かし 同心 岡っ引き 与力 管理 販売 売買 特殊警棒 警棒 拳銃 法律 犯罪 権力 捕り物 逮捕>