仕事上とかで、従業員が
会社の売上金とかを預けられる時がありますよね?
そして、つい魔が差して、その金を
自分の生活費とか、娯楽費とかで
使い込んでしまうことがある。。。(笑)
預かっている金といえども
その金の所有権は、金を預けた人(会社)に有りますので
預かっている人(従業員)は
ただ、他人のお金を預かっている(占有している、現に持っている)だけの
立場ですので
その金を使い込めば、当然、刑法上、横領罪になります。
しかし、たとえ、横領したことが
会社にバレて警察などの捜査機関に通報されるなりしたとしても
その従業員が使い込んだ金額がわずかであった、
また、すぐにその従業員が、その金額を用意して返せる、
という場合であるなら
あえて、警察は事件として取り上げないことが、あるようです。
横領したことが、警察に発覚して
そのあと、使い込んだ金を返せば
事件として書類送検などされた上で、裁判にかけられずに不起訴で済む、、、
ということではなくて
そもそも、警察が刑事事件としてまったく取り扱わない、ということ。
書類送検もしない、ということ。
つまり、横領したことが、まわりにバレて
警察に通報とか相談とかされても
使い込んだ額が少額で
(どの程度が、少額と言えるのかまでは、なんとも言えませんが)
すぐにその使い込んだ分を用意して返したのであれば
その使い込んだ金が、会社の金だったのなら
わざわざその件に警察が首をツッコんで取り合わないこと “も” ある、ということ。
従業員と、会社との間かぎりの問題だとみなされるってことですね。
上手くいけば、会社から解雇されるだけで済むのでしょう。
・・・しかし、それは、あくまで可能性の話であり
警察が普通に事件として立件しようと思えば、事件化されてしまうので
なんというか、そもそも、会社とかで、まわりに
預かった金を使い込んだことを悟られる前に
すぐに、どこ(誰)からでもいいから
お金を借りて、使い込んだ金の分を補っておくべき。
バレて、会社で晒されて
その上、犯罪者にされるくらいであれば
親からでも消費者金融からでもいいから
一時的に、なんとかして借りることぐらいできるでしょうに。
それに、そもそも預かっている金というのは
たしかに人様の金ではあるが
今自分が仕事の一環として預かり、現に保有している金でもありますので
その金をたとえ私用で使い込んだとしても
すぐにまわりになかなか察知されにくい(気づかれにくい)、、、、ので、
会社側から
「今、お前が預かっている金を返してくれ」
とか言われて、そこで、“返せない”、という事態になってきて
はじめて、横領した、という事実が明らかになるモノであって、
そうなるまでに
十分、使い込んだ金を借りるなりして
補填(ほてん)して補っておく時間はあるわけです。
また、横領の被害者側(会社側)は
横領した人の刑事罰を願うよりも、大抵の場合
きちんと使い込まれた金、全額、返還してもらえることを
望んでいる人が大半なので
そもそも、それらの金さえ返せば、わざわざ警察沙汰にしようと
考えることもあまりないでしょう。
(人によるとしかいいようがないですが)
警察が関わると、被害者側もいろいろと聞かれたりするので
めんどくさいですし。
ちゃんと返還されるメドが立った時点で
横領した人の謝意もある程度は見て取れますし
それで十分だって言う人もいるでしょうよ。
世の中には、開き直って
まったく返そうとしないヤツもいるんですし。
まぁ、もちろん会社の従業員が横領したのであれば
他の従業員の手前、会社から解雇されるなり
自主退職させられるなり、するでしょうが。。。
あと、以前、なんかの記事で読んだのですが
とある会社の従業員が、明確に会社の金を横領していたらしく
そのことを知った会社の社長が
刑事事件にするべく、警察に何度も相談しにいっていたのですが、
その後、その従業員が、ちゃんと、その金を毎月少しずつ返還してくれることになり
しかも、社長も、その従業員を許して
これからも雇い続けることにして(この時点で、いろいろおかしいのですが・・・)
お互いに和解してしまい
そのことを、社長と、その横領していた従業員が
一緒に仲良く、
今まで社長の
従業員の横領の件についての相談にのってくれていた警察官に告げに行ったら
その警察官がキレ気味になって
「 もう、お前のところから、何か被害の相談されても
二度と相手にしてやらんからな! 」
と、怒鳴られた、とか・・・
その警察官の気持ちは、よく分かるような気がしないでもない。。。
SH
どこの会社にも、大抵何かしらの問題のある社員がいて
まわりを巻き込もうとする。
だから自分が、社会に出て働く上で
そんな奴らに巻き込まれて、無駄に迷惑を被らないためにも
具体的に、どういう問題を起こす社員がいるのか
この本の事例とかを見て知っておけばいい、と思う。
そうすれば、実際にそういう奴らに出くわしても
対処法も考えつきやすくなるでしょう。
この本を読んでいて、面白かった話をひとつあげると
とある会社の社員(男)が、別れた女から金を借りていたのだが
その女から、会社に
その社員の給料を差し押さえて、その給料から金を返してもらう、という
裁判所からの通知が来て
その会社の社長は「その社員がかわいそうだから」ということで
一時的に、その社員が女に返すべき金を全額、立て替えて返してあげて
その会社が、その社員に支払うべき給料の中から
毎月ほんのちょっとづつ差し引いて会社に返していく、ということになった。
(しかも利息無し)
それなのに、しかし、その後、ある日突然、その社員は会社に来なくなり
代わりに来たのは
その社員は、賃金の監督官庁というところに頼んで
会社に対して出してもらった
「社員への金の取り立てが厳しい」という警告文だった、という話。。。
恩を仇で返すとは、まさにこのこと。
それにまだ会社を正式に退職もしていないのに、よくやるよ、って思った。
だから、その会社の社長は
その社員に同情なんかぜずに
最初から、とっとと簡単な理由を付けて
クビにして関係を絶った方がよかったんじゃないのか、と思いました。
<横領 返済 返還>