コンビニ(またはスーパーなど)のレジで
アルバイトの経験がある人なら分かると思いますが
よくお客さんがポイントカードを忘れていくことがあります。
まぁ店員がポイント入れるときに一旦預かって
そのまま返し忘れてしまう、ということも多いのですが。
忘れて行かれたポイントカードの所有者本人の名前が
カードの裏に書いてあれば良いのですが
大抵、無記名のことが多いです、こういった場合
あとから後日
「この店にポイントカード忘れていったのですが・・・」
とお客さんに名乗り出られても
本当にそのポイントカードの所有者なのか分からず
返還することに店側はためらいを覚えることがあります。
名前が書いてあれば、免許証出してもらえば、すぐに本人か分かるのですがね。
当日中であれば、お客さんの記憶と店員の記憶がはっきりしていて
お客さんが「何時頃に忘れていった」とか言えば
ポイントカードに名前なんか書いて無くとも
店員の方もピーンときて、すぐに対応して返還に応じることもできるのですが、
数日後に名乗り出られても「ちょっと・・・」って思います。

それにポイントカードの忘れ物はけっこう多く
(いつも2~3枚くらい忘れ物として保管していた)
しかもどれもカードの所有者の名前が書いてないので
どれがどのお客さんの物なのか、特定しにくいです。
それなのに、お客さんから、いきなり店に来て
「返せ!」とか言われても、、、、
ちゃんと本当にポイントカードの所有者なのか確認しないといけないのですが
けっこう短期な人が多く
「どのポイントカードでもいいから返せ!」
とか
「ポイント最近まったく使っていないから
一番ポイントが残っているカードが私のよ!早く返せ!」
などと、せっついてくることが多いです。
ポイントカードを忘れていった時の、
レジでのやりとりのレシートとか、お客さんが持っていれば
すぐに確認できるのですが、、、、
お客さんはすぐに捨ててしまうので、持ってくる人はほとんどいません。
なので、店員はそういうお客さんに対しては
「自分のポイントカードどのくらいポイント残っていたか記憶にありますか?」
とか
「いつ頃、ポイントカードを店に忘れていかれたのか?」
などを聞きます。
カードの中に何ポイント残っているのか、レジ操作で確認できますし
店に保管している忘れ物は、見つけた時間帯を紙にひかえています、、、
だから、上記のようなことを質問して
お客さんの記憶と
実際のカードのポイント残高、忘れていった日時を照らし合わせて
大体あっていれば、そのお客さんの物として普通は返還します。

しかし、
「そんなこと、いちいち覚えているわけないじゃない!!」
とか言われた場合には、さすがに店側も仕方なしに
「こちらでまた、よく確認してみますので、
それまではちょっと返還できません、スミマセン」
とか言って、連絡先だけ聞いて、やんわりと返還を拒みます。
それで店長やオーナーが防犯カメラで確認することもあるのですが
毎日たくさん他にもお客さんがきてますし、時間帯などをある程度
しぼれなければ、お手上げです。
そしたら、お客さんが
「人のポイントカードを返さないのって犯罪じゃないの?
自分たちの物にする気か?」
みたいなことを言ってゴネてくることがありました。
でも、もしも、本当の所有者でない人に、
ポイントカードを渡してしまったら、
あとで責任をとらされるかもしれないから
慎重になっているだけなのにね。
それで、弁護士さんに今回のようなケースの場合に、
店側がポイントカードの返還を拒んだら犯罪になるのか?
聞いてみました。
そしたら、弁護士さんは
「きちんと所有者本人であることが確認できるような証拠や、
根拠が無いかぎり、お客様にポイントカードを返さなくとも罪にはならない」
と言っていました。
しかし、一方
「いつまでも忘れ物のポイントカードを警察に届けずに
手元に(店に)置いておく、それだけで店側は
占有離脱物横領罪の嫌疑をかけられる可能性があります」
とも言っていました。
もしも、そのポイントカードが本当に
自分こそが所有者だと主張している人の物だった場合
本部にクレームを入れられたり
警察に行く(警察に相談されたり被害届を出されたりする)可能性もありますし、
面倒ごとに巻き込まれる前に、
とっとと警察に遺失物として届けろ、ということですね。
たしかに、その通りだと思います。
まぁでも、実際には
客が忘れていった(または店員が返し忘れた)ポイントカード・・・
というか忘れ物(遺失物)は 1週間ぐらい なら店に保管しておいても
店側は横領などの罪に問われることはないみたいです。
明確に、法律などによって
「遺失物(落とし物、忘れ物)は拾ったら何日以内に警察(交番)に届けよ」
とは決まっていませんが、
各県の警察のHP(ホームページ)に
「“7日以内”には持ってきて欲しい」
みたいなことが書かれています。
しかし、その期間を過ぎても持って行かなければ、
「店側は忘れ物としてポイントカードを
ただ保管しているのではなく
本当は、横領するつもりなのでは?」
と警察などから言われて、疑われても仕方がないですがね。
つまり、そのどの客の物か分からない
ポイントカードのポイントを勝手に店側が使ったわけでもないのに、
( 1ポイント=1円に換金できたりする )
長期間忘れ物として保管しているだけで
「横領した」と、みなされるってことです。
・・・けれども現実では、
スーパーであれ、コンビニであれ、日常的に
たくさんいろんな忘れ物があり、それらをいちいち
地元の交番に持って行き、手続きをするのは面倒ですので
実際にちゃんと届ける店長やオーナーは少ないでしょう。
余程、高価な物でも無い限り普通は持って行きません。
(ひどいけど、あたり前の話)
店にしばらくは保管していますが、
数週間経って誰もとりにこなかったら
お客さんの忘れ物はまとめて捨ててしまいます。
ポイントカードも例外じゃありません。
中に貯まっているポイントを確認もせずにポイ捨てです。
だから忘れたことに気づいたら、はやめに店に電話するなり
直接出向くなり、対処した方がいいでしょう。
すでに捨ててしまった後に
お客さんが「私の忘れていったポイントカードありませんか?」とか
店に出向いてきても、店側は
「その忘れ物はなかった」の一点張りでしょう。
それで警察に行っても、まともに相手してくれるかどうか、、、
遺失届だけ受理されて終わりになるでしょう、
ポイントカードを店に忘れた証拠もまともに持っていなければ。
あとは本部にでもクレーム送るくらいしかないですね。。。。。
とりあえず、
お客さん側は、ポイントカードを置き忘れてしまった場合のことを
想定して、ちゃんとカードの裏側に名前書いておいてください。
また、ポイントカードにたとえ名前を書き忘れたとしても
レジでポイントを入れた時の買い物した際のレシートをとっておいとけば
それで特定できます。
ポイントカードに名前も書かず、レシートも捨ててしまった場合は
来店してレジをした時の、日にち・時間帯、
レジをしてくれた店員がどんな人だったか(性別、眼鏡をかけているかどうか、とか)
また、何を購入したのか、などできるかぎり思い出して詳しく伝えて欲しいです。
SH
これから、ポイントサービスを導入して
客にポイントカードを作らせて、ポイントを貯めさせて
リピーターとなる人(固定客)を増やそうと思っている
企業に勤めている人にむけた本です。
もちろん一般の人が読んでも面白いですよ。
ポイントサービスを会社、というか企業が導入することで
どんないいことがあるのか?
そもそも、うまく導入するためにはどうしたらいいのか?
書いてあります。
ポイントサービスの導入方法について書かれた本は少ないので、貴重です。
客を増やすために、安易に商品を値引きしていくよりも
客にポイントカードを作らせて買い物をさせて
貯まったポイントの分だけ客に還元して
客のご機嫌とりをした方が
企業にとっても都合がいい、という話は、なんとなく分かる。
けれども今のご時世、ポイントサービスは
すでにどこでもやっていて飽和状態なので
他社と明確に差をつけて固定客を増やしたいのであれば
もう一工夫、二工夫も必要であり、
どうすれば自社なりの工夫が見つけられるか、のヒントとなる
上手くいっている他社のポイントサービスの参考(成功)事例が載っています。
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