<質問の概要>
学校の料理の授業とかで、(調理実習のこと)
未成年者が料理にお酒を使ったりしても別に構わないのでしょうか?
お酒を未成年者に使用させた学校側にお咎めとかないのでしょうか?
一応未成年者飲酒禁止法では、
大人が未成年者に酒を飲ませること自体を禁止じているのだと思いますが・・・
どうなのでしょう?
以上、教えてください。
<弁護士回答の概要>
未成年者飲酒禁止法は、
未成年者がお酒を飲むこと自体を禁止する趣旨の法律だと思います。
ですから、料理にお酒を使う分には構わないと思います。
火で加熱すれば料理中に アルコールも飛びます ので大丈夫でしょう。
学校側にも問題はないと思われます。
以上参考までに。
<私の考え>
少しずつ解説していこうと思います。
よく、学園ものの料理漫画とかで(この時点でもう限定されますが)、
出てくる学生たちが料理中に
忌憚なく(ためらわずに)赤ワインや白ワイン、または日本酒なり
ジャンジャカ使っていますが、
弁護士回答の概要からすると別に問題ないみたいですね。
料理で使用する分にはですけれども。
しかし実際の普通の学校の生徒たちが、
調理実習で使うのは“モロそのままのお酒”ではなく、
一般に販売されている “料理酒” 程度でしょう。
まぁ料理酒と言っても、スーパーの料理酒コーナーで、
販売されている料理酒でも10~15%のアルコール度数がありますが。
(大体1本150~300円で販売されています)
あとちょっとした補足ですが、
未成年者飲酒禁止法では、第3条に
「未成年者の飲酒を知って制止しなかった親権者や監督代行者に対して、科料 を科す」
と規定があります。
学校側が調理実習で未成年者にお酒を使用させたとしても、法律の理屈上、
料理中にアルコールが飛ぶ、ということが前提であれば、
別に違法でもなんでもなく責任は一切ないということになりますね。一応。
<実際に未成年者自身が、“料理に使用するため”、という口実があれば、店舗でお酒を購入できるのか?>
まず、未成年者が、そのまま飲まずに、
いくら料理で使用するためという口実があり、
ワインや日本酒を購入したいと思っても、
普通のコンビニやスーパーでは 絶対に 未成年者に、
“未成年者禁止のお酒コーナーに置いてあるお酒” は販売してくれないでしょう。
実際に、「料理に使う」と未成年者が説明しても、
本当に料理に使うのかは店側には分からないことですし、
もし誰かに警察に通報されたりして、
未成年者にお酒を販売したことがバレた場合、
問答無用で、販売した店舗や店員が刑事罰を受ける可能性が高いですので、
そんなリスクを犯すようなことはしないでしょう。
では、通常の“料理酒コーナーにある料理酒”なら、
未成年者が購入する分には問題ないのか?
と思うかもしれません。
料理酒コーナーに置いてある “本みりん” はレジに持っていくと、
どうやら年齢確認をされるらしいですね。(未成年者には販売してくれないということ)
しかし、同じ料理酒コーナーに置いてある “料理酒”とだけ かいてある物や、
“みりん風調味料” なるものは、
未成年者であっても、レジで年齢確認されることもなく、
普通に購入できるそうです。
“本みりん”はどうやらお酒として、そのまま飲めるからダメで、
(“みりん”が飲めるのか!調べてみて初めて知った、しかし飲みたくない)
ただの“料理酒”や“みりん風調味料”などは、
どうやら、そのまま飲めないように塩などが入っていて加工されているので、
お酒扱いにはならないので、大丈夫ということらしいです。
酒税もかからないらしいです。
また、販売するのにお酒を販売するための免許もいらないとか。
しかし、実際には店舗によって扱いが異なることもありますので、
とりあえず未成年者ならレジまで持っていって、
購入できるか試してみるといいかもしれませんね。
例え未成年だということで販売してくれなくても、
その未成年者を店員が警察に通報したり・・・
なんてことは絶対ありませんので、安心してください。
(未成年者とはいえ一応“お客さま”ですので、店員が、やんわり販売を断るだけでお仕舞です)
未成年で料理に使うためにどうしてもお酒が必要なら、現実的に考えて、
親に代わりに購入してもらうのが、一番無難だと思いますが。
・・・まぁ今回の記事もこれくらいですかね。
この間読んだ本に書いてあったのですが、
外国の話ですが、イギリスでは、
18歳以上からお酒が飲めるそうですね。
しかも親の同意があれば、5歳からでもお酒が飲めるとか(マジか!?)
でもよく考えたら外国なら、別になんでもありでしょうね。
法律自体ちゃんと整備されていない国もありますし。
日本でも選挙の投票年齢が18歳以上からになりましたし、
それに合わせて、お酒が飲める(購入できる)年齢も、
下がることとかもないんですかね?
日本の“成人の年齢”の定義も低くなって、
それにつれて大人の楽しみも20歳未満に、
解禁される日も近いかもしれませんね。
SH
今回料理がどーのこーのと記事内で話を出したので、
料理に関する面白そうな本を探していました。
それで見つけたのが、この本。
江戸時代 の庶民が料理を食べてばかりいる 浮世絵 を見ながら、
江戸時代の食生活を知ろうというコンセプトの本らしいですね。
浮世絵自体は江戸時代にできたそうで。
江戸時代の浮世絵師で私がちょっと好きな絵師は葛飾北斎ですが、
食の風景とかも描いたんでしょうか?
本の中に握り寿司の絵もありますが、
寿司自体は日本では大昔からありますが、
“握り寿司”は江戸時代に考案されたそうです。
しかし当時冷蔵庫とかもないので、
明治時代になるまでは、
(明治時代になると、なんと電気冷蔵庫を備える店が出てくる!)
醤油漬けにしたり、酢に漬けたりして魚を保存していたので、
かなり味が濃くて、臭いもきつかったそうです。
新鮮な生の魚の味! という感じではないでしょう、きっと。
今でも本場江戸の味ということで、
当時の味を再現している握り寿司の店もあるそうですが、
現代人でもちゃんと食べられる風になっているのでしょうか?
こんな感じで江戸時代の日本人がどんな料理食べていたのか気になる人は、
一度ご照覧あれ。
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