今から500年前ほど昔の話。
その頃、とある地域の法律で
「 夜に、他人の田んぼや畑の中をうろついているヤツを見かけたら
場合によっては、そのまま、殺してしまってもいいよ! 」
、、、とかいう規定がある。
他人の田んぼや、畑の中に、勝手に入ってしまうことは
現代でも悪いことだけれども(モラル的にも)
当時としては、そういうことする人を見かけたら
殺してしまってもいいのか?
なかなかにシビアじゃないですか。
どうやら当時、その法律のあった、とある地域に限らず
他のいくつかの地域でも
「 夜に他人の田んぼや畑のまわりを
うろついているヤツがいたら処罰する 」
というような旨の法律はあったらしい・・・
まぁ、しかし、あくまで
それらの地域は “処罰する”、であって、
“殺す” とまでは定められていないワケで、、、
ということは、
とある地域が、ちょっと過激だったのか(笑)
とにかく、なぜ、処罰したり、殺したりしてもいいのか?
ということになっていたのか、というと
当時、地域の村の田んぼのまわりに
今現代のように、電信柱がたっていて
街灯とかで夜も照らしている、
なんてことあるわけないので
真っ暗な夜の中、人様の田んぼや畑の中は、もちろん
そのまわりをうろついているヤツは
100%稲や作物などを泥棒しに来たヤツだと
当時は見なされていたらしい。
たぶん、当時の社会情勢から、その通りだったのでしょう。
まぁ夜に他人の田畑をうろつく必要性なんて無いですからねぇ・・・
怪しいヤツですよ、そりゃ。
まぁ、その、うろつく行為に加えて
ソイツの手に持っているカゴとかに
稲や作物が入っていれば
それこそが盗みの物的証拠となったようで。
以前から、どこの地域ででも、
そういうヤツを、夜に自分の田んぼや、畑とかで、見かけたら
一応、捕らえることが出来れば、捕らえて
そのあとに処罰する、、、ということにはなっていたが、、、しかし、
逃げたり、逆に襲いかかってきたら
殺してしまってもいい、
という暗黙の了解にも、一応は、なっていた・・・
そういうことを踏まえて、
今回、最初にあげた、とある地域では
法律にちゃんと
「 殺ってしまってもいいよ、そういう場合は! 」
と、きちんと定めて、今までの暗黙の了解を
しっかり明文化して、認めてあげた、ということ。
これなら、いざという時、迷わないでしょう。
夜に、ちょっと自分の田んぼや、畑の様子を見に行ったら
その中で暗闇に紛れて
なんかゴソゴソしているヤツがいたら
絶対なんかやっている、としか考えられないが
実際に、その場に遭遇(ソウグウ)したら
どうしていいのか分からないでしょう、、、、
自分1人で、ソイツに「おいコラ、何している!」とか話しかけたら
相手は悪人でしょうし、刃物かなんかで襲いかかってくるかもしれない。
当時が、当時だし。
それに犯人が1人ではなく、集団ということも、あり得たでしょう。
なので、一旦、村とかに戻って
家にいる身内とか、近所にいる親戚とかを起こして
何人か呼び集めて、
なんか、みんなで武器かなんかを持ってきて
(クワとかカマとかの農具とかかね?)
その泥棒を逃がさないように、一気に、
みんなでボコボコにするしかないでしょう。
・・・ちなみに警察に通報すれば?とかワロス。
原則、自分のことは自分でなんとかしろ、っていう時代なので。
とにかく、捕らえる、とか
そんな生優しい考えで、なんとかできないのでは?
つまり、こっちも殺る気でないと、っていうのが
当時のやり方って感じだったんでしょうね。
泥棒が結果的に死んでしまっても
それは仕方の無いこと、
自分の身は、自分で守らなければいけない時代なので。
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