かなり昔の話ですかね。
新卒で入った会社をすぐに辞めて、しばらくどうしようか、と思って
とりあえずバイトを始めて、再就職活動をしていた時期に
どこぞのなんちゃらセンターとかいう施設内で
就職活動斡旋だの、既卒で未就職の人とかの為に
若年者相談会というのがやっていたことがあった。
なんかバイト以外、日中暇だし、たまたま休みでもあったので
まぁ駅の近くで行きやすいし、ちょっと顔だけ出してみるか、ということで
行ってみたことがあった。

今から考えると、そんなもん全く行く必要が無かった。
まったくもって交通費の無駄。
そんなもんに顔出す暇があるのなら、古本屋で漫画立ち読みしていた方が
確実で有意義であった。
で、そこの現場についてみると、覇気のない、やる気のない
意味の分からない、本当に若年者か?と疑うような顔立ちの
ヤツラがゴロゴロといて、なんか相談受けたりしている。
俺もこんなヤツラの中の1人なのか?と、ホントにそこで絶望した。
まだ大卒だというまったくもって無駄なプライドを完全に捨て切れていなかった
その頃の自分が、今から思うと可哀想で仕方が無い。
で、みんななんか相談受けているし、せっかく来たのだし
空いているブースで、自分もちょっと相談を受けてみるかとか
思ってしまった。
何話すことになるのか、ちょっと興味あったし。
今から思うとホントに魔が差したって感じ。
とっとと、駅でソバ食べて帰ればよかった。
で、空いているブースに、側にいた係員にすすめられて
席についてみると、生意気そうな30代後半から40代ぐらいの相談員の
女が対面に座っていた。
一体、どういった経緯で、こんなクサびれた
相談会の相談員に抜擢されたのであろうか、
この女の今までの人生が気になる。

で、今日はどういった経緯で、とか聞かれた。
いや、そりゃ正社員じゃないから来たんだけどな。
まぁしかたなく、新卒で就職したけど
仕事が辛くて残業深夜まで長くて辞めました、とか言っておいたのであるが
(まぁホントは仕事内容も残業もそこまで苦にならなかったが、
上司との人間関係でやめたとか言わないのは、マナーですよね)
女の相談員は「ふーん」とか言って、つまらなそうな顔していた。
全然やる気なさそうだった。
もう、その時点で「なに、コイツ?」とか思って帰りたくなったのであるが
仕方なく、そのままの惰性で相談だか会話だかを続けてみた。
で、それで、いきなり相手の女が、
「そんな最初の会社すぐに辞めた汚い職歴で
再就職できると思っているのか?もうダメじゃない?」
とか言って笑いかけてきた。
一瞬、何言われたのか分からずポカーンとしたが、すぐに腹が立ってきた。
このアマ、この調子じゃ、俺だけじゃ無く、他の相談者にも
そんな感じで話し切り出して、
相手が言われたら嫌なところをズケズケと踏み込んで
高見から罵って、あおっていくタイプだな。
特に就活者という社会的弱者にたいしては、これみよがしに強く出てくる。

その上でマウントとって、一方的に説法たれて
何の相談にものらずに、
自分のストレスだけ発散して気持ちよくなるタイプだ、コリャ。
今までにそういうヤツを何人もみたことがある。
就職の相談員なんて、みんなそんなもんだ。
今から思えば、とっとと席を立って、用事あるからと帰ってくりゃよかった、
何真面目にまだ席に座っていたんだか。
で、その上で、「はっ?何コイツ」みたいな顔して不機嫌な顔で
そのクソアマの顔見ていたら
なんか仕方なくゴソゴソと求人票を机の下から出してきて
これでいいんじゃないか、と
なんかしらんが意味の分からない得たいの知れない正体不明な
従業員5人くらいの零細中小企業の
野菜カットオペレーターとかいう仕事の求人票を出してきた。
で、その求人票の紙を「なにこれ?」といった感じで
私が見ていたら
「もう、それでいいんじゃない?あんたみたいなの雇ってくれるの
こんなとこくらいしか無いよ」
とか言ってきて、そこでめちゃくちゃ内心腹がたったので
その求人票の紙ちょっと私にくれませんか
見せてもらってもいいですか?
ということで、その場でもらって、その女の目の前で
ゆっくりその求人票をグシャグシャと丸めて、
そこの机の上にポンッと置いてやった。
こんなゴミみたいな職場、1日も経たずに
やめるにきまってんだろーが。
今、思えば、前の会社の退職直後で、
かなり自分もストレスたまってイライラしていたんだと思う。
あとかなり若かった。

で、むこうが何か言う前に、即座に
「お前のその相談員の仕事いいよな、誰にでもできそうな
簡単な仕事で?
俺が代わりにやってやろうか?
お前がこの求人票の仕事やればいいじゃん」
とか言ってしまった。
相手も思ったことそのまま言ったんだから、こっちも
思ったことそのまま言っても構わないだろ?
しかし、今じゃもう、そんな即座に思ったこと
対面でツラツラと言う勇気は、あんまりないわ。
で、そしたら意外にも、うたれ弱かったのか
敵対心もたれて誰かに何か反論される経験にうといのか
「ねぇ~、あの人どうにかしてぇ~」
とかいって、その女の隣にいた相談員に、泣きついていた。
で、それで、「どうしたもんかねぇ~」とか
泣き疲れた隣の相談員が、投げやりに言っていたのを聞いたところで
なんか、ホントどうでも良くなったので
「では」といった感じで席をたって帰ることにした。
ホントに無駄な時間であった。
自分の仕事は、誰かに相談して頼って探すのではなく
自分の力で探すべきなのだ。
そうすれば、なにかしらの理由で、
就職してすぐに辞めるハメになったとしても
自分の会社を見る目が無かった、と、ある程度納得できるから。
失敗しても人を責めたりせずに済むので・・・
あと、やっぱり自分には就職相談員とかいう仕事は
絶対にできないなぁ~とか思った。
自分みたいなイライラした人間が、何人も相談にきて
その生活やら再就職やらの相談に
ひたすら、のってあげるのが仕事なんて
苦行でしかないわ。
あの女性の相談員には、今になってからだが、軽く同情してしまう。
SH
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