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ツケを払わない客の前で、楽器演奏して催促した話

 

 

海外の話。

今から約160年くらい前の話です。

 

 

 

当時、海外のどこぞ屋に人気の料亭があった。

なぜ人気なのかというと、しばらくの間ツケで料理が食べれるからであった。

 

 

で、ずうずうしいヤツは、かなり金額が貯まるまでツケにしておいて

なかなか払おうとはしなかったし、店主もかなりの額がたまるまで

回収しようとも思わなかった。

 

 

なぜなら店主は意図的に、その状況を楽しんでいたからである。

彼は債権の回収方法に独特の方法を用いていて、

それはもはや趣味といってもよかった。

 

 

 

ある日、かなりのツケの額がたまっている客が、

何食わぬ顔で、また来てやったぞ、という顔で普通に来店してきた。

 

 

もちろん今回もツケで食べれるよね?といった様子であった。

 

 

で、客がテーブルについて、料理を食べ始めたら

レストランの店主が、他にも大勢料理を食べている中で、

今宵は、大勢いらっしゃったお客様の中でも、

特別なお客様のために演奏させていただきます、とか

声を高々にして、前に出てきて言うのであった。

 

 

そしてバイオリンを持ってきて、

大勢の客がいる中で、自慢のバイオリン演奏を続けるのであった。

いつまで?「特別」なお客様が、

料理の最後であるデザートに手をつけるまでだ。

 

 

そして、客がおそるおそるデザートに手をつけて食べようするのを

見計らって、演奏を終えて、その客の元へと駆けつけて、

今回の特別なお客様は、あなた様です!

皆さん、ご静聴ありがとうございました!、、、、

と言うのであった。

 

 

みんなまわりの食事していた客は拍手喝采である。

 

 

特別な客であった、当人は気が気でない。

なぜなら、そのバイオリン演奏と、その演奏が向けられた

特別なお客様というのは、ツケがたまってきて、なかなか支払わない

店主がそろそろ金を払ってもらいたい、と思う

客にむけてへの演奏だったからである。

 

 

そこのレストランで食事しに来ている常連連中は

みんな分かっているのであり、

他の客の大勢もそのことは分かっているのであった。

 

(・・・当人も常連なのでもちろん分かっている、

まぁつまるところ見せしめ、、、ショーである)

 

 

 

ああ、あいつが今回、店主にバイオリンを演奏させるほどに

ツケをためたヤツか、なんでもっと早く払わないんだ、、、と。

 

 

、、、と同時に、ツケがたまっている他の客は、

ああ今回は自分の番じゃ無くて良かった、とか思って

胸をなで下ろしながら、デザートを味わっていた。

 

 

 

なかなかに凝ったツケの回収方法である。

そこのレストランに、それでもまた来たいのであれば、

ある程度、ツケたとしても、できるだけ、

ツケがたまりすぎない間に払うのが良いでしょう。

 

 

 

まぁしかし常連の客も、、、(そして店主も)

店内でのバイオリン演奏が聴きたくて(または、したくて)

そういったツケがたまってきた客が出てこないか、待っている

可能性はあるかもしれませんが。

 

 

 

 

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