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帰り際に1時間もある社長から新入社員への説法

明鏡止水

 

 

 

私が新入社員として入った会社には

(もちろんすでに退職済み)

一日の仕事が終わったら毎日社長からの

長いお話の時間がとられた。

 

 

(まぁそれが終わった後も、

会社でしばらく残務処理しないといけないのだが)

 

 

なんか社会人のノウハウとかを社長が直々に教えてくれるらしい。

嫌だ。

 

 

私と同期で入った新入社員2人とともに

新入社員として入った、新卒の私を含めた3人が

 

(というか3人とも新卒、、、、しかし他2人は私よりもなぜか1歳年上という

怪しいヤツもいたし、もう1人は

新卒で他の会社に入ったが1ヶ月でやめて、

ここに新卒として入ってきた、とかいうヤツだった。)

 

小さな社長室の密室で、息の詰まるような空間で

1時間ほど社長からお話をテーブル向かいに椅子にすわりながら

社長の目から視線を話さずに、手は膝の上において

一切笑ったり、壁に立てかけてある時計などを見ず

ひたすら聞き続けなければいけないのだ。

 

 

社長のワンマン会社で、ガチガチの親族経営で

(入社する前まで、大卒直後で、なにも世間を知らなかったから入ってしまった)

一日中、工場で延々と荷物運びやら、なにやらさせられて

そのあと、事務所に行って営業のパシリをさせられて

クッタクタに疲れた後の、午後7時から8時までの間に開催される

それはもう地獄のような時間である。

 

 

(しかも一日中仕事中は社長の家族やら、親戚やらに見張られて監視されている。

少しでも休もうとしたら、作業とまっているぞ、と手を叩かれる

すごく痛かった)

 

 

私はそれが嫌で、嫌で仕方がなかった。

はじめてもらったボーナスはたった3万円で

残業代は出ないのに居残りさせられて、毎日9時ちょっとすぎまで仕事を

させられて、その癖手取り15万円。

 

 

普通、そんなんなら、とっととやめてしまえ、逃げ出してしまえ、と言われそうであるが

あまりにも疲れすぎていて思考能力を奪われて、完全に頭の脳みそが

会社に支配されている感じで、思考停止状態。

逃げ出すという考えさえ奪われて、意識朦朧としていた。

 

 

それに新卒3年とか言われていた時代。

まだ会社に入社して1年も経っていないのに逃げ出したら、、、

ということを考えると。

親には、あなたがとうとう社会人になるのね~とか言われて

会社への通勤に使う軽四の新車代をいくらかもらってしまい、

軽四だが中古ではなく新車を買ってしまった。

その方が長持ちするからね、会社にだって長年心配もなく通勤できる。

 

 

それに一番は大学まで出してもらった。

一応私立ではなく、勉強して安い国立には入ったが

今後のためと金を出してもらった。

 

 

そういうことを考えると、多少(?)会社での仕事が辛くても

やめてはいけない、自分が甘いのではないのか、世の中にはもっと自分よりも

ひどい奴がいるとか思って、

自分を自分でなぐさめたりしながら、神経が限界まですり切れるまで

きりきりで働いていた。

 

 

さて話を戻すと、とにかく、その社長からの一時間延々と聞かされる

説教の時間がたまらなかった。

 

 

まず、お前達がもらっている給料は、俺がなけなしの懐から払っている。

赤の他人で、どうしようもない何も出来ないお前達を仕方なく温情で

雇って払ってやっている、ありがたく思え、とか延々と聞かされる。

 

 

それでさすがに嫌になって、下を向いて社長から目線を外して

自分のヒザに手をついていて、その手というか腕についている

腕時計をチラリとみると、

「お前そんなに、俺も仕事も嫌いか?別に今すぐやめてもいいけど、

会社やめてもお前みたいななんもできないクズを雇って

給料払って雇ってくれる会社なんて昨今いやしないぞ、

どこの会社もろくでもないゴミ経営者ばかりで、まともに毎月給料払ってくれるのは

この会社だけだぞ。

だから俺はすごく優しい方だぞ?ありがたく思え」

とか言われた。

 

 

そう言われると、完全に精神も、もちろん身体的疲労もたまっている

自分からしてみると、そうだ、社長の言うとおりだ、

俺が今この会社を辞めても、なんで会社1年以内にやめたの?

とか転職活動で各会社で言われて、いたぶられる。

 

 

ならば、しばらくバイトでもしようか、、、ということになれば

もう大学時代にやっていたバイトとは違う、世間は冷たい。

なんで会社やめてここでバイトしているんだろうね、しばらくの間ということで

バイトさせてあげているんだけど、、、、いつまでいるんだろうね。

再就職先見つからないんだろうね、、、、いつになったらやめていってくれるのだろうか。

はっきりいって職場の空気悪いんだけどさぁ~。

とか言って、さりげなく、再就職うまくいってないの?

だったら、一旦実家に帰れば、はっきり言って職場のみんなあなたのこと

うざがっているんだけれども、自分が迷惑だって自覚あるんなら

もう明日から来ないでくれるとか言われるのが、、、常。

 

 

そこで自覚するわけだ、まだ自分は20代前半だが、もう自分は若くない

いや自分より若い奴が毎年出てくるんだ、社会に。

だったらもう自分の居場所はないよねぇ~。

とか理解させられてしまうわけで。

 

 

ああああああああああああああああああ

 

 

学生時代のバイトは、いわやまだティーンエイジャーの10代だったからこそ

若かったからこそ甘やかしてくれた、いわや社会人からのサービスタイムだったのね。

20過ぎたら、そんな歳でバイトしていて、、、、なにしてんの?

就職は、結婚は?子供は?とか、言われてしまうわけで、、、、大丈夫かぁ。

 

 

そういえば社長からのありがたいお話の話してたんだっけ?

話を戻そう、とにかく私はその話は嫌いだった。

疲れている精神にえぐるような社長からの言葉の攻撃。

 

 

で、一方的、社長からの話を聞いているわけであるが

(社長から目線を話さずに)

もちろん無言で余計なことも、呼吸の音も、ドキドキしている心音でさえも

コホンという咳の音さえも、クシャミさえも、、、、膝のズボンに手をついて

服の布ずれする音さえも極力消して、無音で聞いているのであるが、

(しかし話の途中で、何も言わずも、クビを動かして、その通りだ、

という合図はしなければならない、相づちか)

 

 

だがしかしそんな私は1回失態をしてしまった。

あるとき

社長が延々と自己満足と自身のストレス発散のために語っていたのだが

まぁ普通はうんうんとうなずくだけでいいのだが、

相づちをうちために「ええ、そうですね」と口に出してしまったのだ。

 

 

あまりにも一方的な空間的静寂さに(黙っていた新入社員サイド)

私が、ちょっと発生してうなずいてあげた方がいいかな、とか思ってしまった、

ああ、私のバカバカバカバカバカ。

 

 

それがいけなかった?

社長は「ぁあ?今何か言ったか!!!」

とかいって、今すぐ社長室から出て行け、お前にする話なんかない、

このゴミクズめっ!ということで、私は会議室から追い出されてしまった。

 

 

(ゴミ、とか、クズ、とかいう単語は社長の、とてもよく使う言葉。

口癖か、仕事のストレスで若い頃から吐き捨てるように言っていたら

普段の口癖になってしまったのか、、、とか思いをはせてしまう)

 

 

どうやら、社長は、主要取引先ではないが、

取引先のひとつから最近、取引というか契約を打ち切られてしまったらしい。

 

 

なんかその際のやりとりで、いつもよりもイラついていたのであった。

どうやら取引きられた直後の際は、まわりに「交渉決裂したわ~、ワハハハハ」

ということで、笑い話で済まそうとして話していたらしいが

(もちろん、まわりの幹部社員らは苦笑い)

あとから、かなりイライラしていたようだ。

 

 

で、会議室から一人追い出されてしまった、どうすればいいのか分からない。

会議室に入って社長に土下座して謝ればいいのか、すぐにでも。

だが、どうなんだろう、かなり機嫌損ねていたし、しばらく時間たって

社長の突発的な怒りがおさまるというか落ち着いてから

謝った方がいいのか。

 

 

どうしたらいいのか、涙はあまりにも焦っていて内心動揺していて

まったくでないが、冷や汗は出まくりだった。

それに疲労の限界でもあった。

 

 

それで仕方なく社長室から追い出された後に、

みんな他の社員がいる事務所に戻ってくると

、、、、みんなすでにほとんどが帰っていた。

 

 

それで居残っている営業のまだ30代の今から考えれば

まだ比較的若い社員に「こういう時どうしたらいいんですか?」と

心の中で泣きながら、情けなさでいっぱいのまま聞いてみたら

「まぁ社長も感情の起伏が激しいところあるからね~

それにちょうど更年期だし、自分でも自制できないんじゃない?

とりあえず謝罪の文書を書き残して、社長の机の上に置いておき

とりあえず今日はもう帰ってみて、明日の朝社長が出社したら

謝ってみるのがいいと思うよ」

とか言われてなぐさめられて、その後、一筆、今日は

社長のご機嫌を損ねるような言動してスミマセンでした、

みたいなことを書いて、もう精神的にも肉体的にも

完全にダウンしていて疲れていた、、、、ので、

とっとと帰った。

 

 

これがいけなかった。

ずっと、他の2人へのお話が終わるまで待っていて

終わった後にすぐにでも謝るべきだったのだ。

めちゃくちゃ怒鳴られてもいいから、とか後日思った。

 

 

(当時は、そう考えていたが、、、、、

しかし今から考えれば、めちゃくちゃばからしい、頭どうかしてた)

 

 

明日が来ればなんとかなる、今日のことは水に流れるかもしれない。

半年前まで大学生で、4年間ぬるま湯につかっていた私は

そんなクッソ甘い考えを持っていた。

 

 

帰って明日の出社なんかまたずに、、、、

その場で謝罪文ではなく退職届書いて、会社に置いてある

自分の荷物、紙袋に詰めてとっとと逃げてくれば良かった。

 

 

そう思う出来事が、明日私の身に襲いかかってくるわけで・・・・

 

 

 

そのあと、もちろんすぐに、

なんとか自己都合で無事に会社を辞めることには

がんばって成功するのですが、、、、、、

 

 

新卒で社会人半年目の私にしては、よくがんばった方だと思う。

 

 

SH


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