今から250年くらい前の話。
海外での話。
18世紀頃のこと。
当時、とある海外の地域で、裁判にかけられた男がいた。
どうやら、そいつが
自分に金貸してくれた人に発行した?債券に書いてある金の支払日を
勝手に書き換えたようだ、
(金を自分に貸してくれた人に
金とか返す期日を
ほんの少しだけ先延ばしにしただけ)
、、、それで罪に問われているのだ。
はっきり言って、当時のそこの地域に住んでいる人から見ても
些細な犯罪行為にしか見えなかったらしい、、、のであるが、
そこでは、法的にはなんか処刑に値する罪であったらしい。
まぁいかにも昔だなぁという感じですよね?
食べ物盗んだだけでも、
なんでも極刑くだすようなことのある時代ですから。
たとえ冤罪の可能性あってもね。
で、その事件を審理した裁判官は法的には重く扱わないといけないが、
さすがにその程度で処刑は重かろうと言うことで、
今回の事件はもっと上の裁判所に送られて
自分では今の段階で判決を出せないけれども、
上の裁判所にあなたの罪をもっと軽くして
極刑だけは免れるように頼んであげますので、
罪を軽くすることを保証しましょう、とか述べたらしい。
けれどもしかし、事件が送られた
上の裁判所の裁判官が、
下の裁判所の裁判官の友人と仲が悪かったらしく、
嫌いなヤツの友人である裁判官からの頼みなんて聞いてやるか!と
今回の件の被告人は許してあげてください、とかいう頼み、ないし推薦状を
全部、そんなもの知らん、と無視した。
その結果、債券の内容を少し偽造しただけの男は、
通常の手続き通り、絞首刑の判決が出されてしまった、、、ということだ。
なんていうか、まぁ、下の裁判所からの頼み事を
上の裁判所が必ずしも聞いてやることは、
もちろんないのでしょうが、、、、
なんというのか、事件内容を審理して判断することに関して
上と下とでは意見の違いがあったとか、そういうのじゃなくて、
単純に、嫌いな奴の友人だから、という動機、、、、、
まぁそういうのも分からなくもないですが、、、、
そういう個人的な感情で判決が左右されてしまう、というのが、また。
まぁしかし、はっきり言って、今現代でも、どこででも
そういうこと結構ありそうですよねぇ。
大なり小なり。
下のヤツの言うことなんて聞いてやらない、、、
聞いたら、こちらのメンツが潰れてしまうし、
逆に完全無視して、あっちのメンツ潰してやろう、
生意気だから鼻っ柱叩き折るぞ~、とか、ありそうありそう、
どこへ行ってもありそう。
意外と判決の決め手は、理屈とかではなく
個人的な感情によるんでしょうね。
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