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<江戸>浮気した妻と、その相手は、その場で斬って良い

 

 

江戸時代中期くらいの話であるが、

浮気をされた武士は、浮気されたことに間違いなければ

浮気した妻と、浮気相手を、その場で

自分で斬って処刑しても良いことになっていたらしい。

とにかく、そういうキマリになっていたんだとか。

 

 

つまるところ、目の前で妻が誰か他の男と浮気している現場にでくわしたら

その場で叩き斬っても良い、ということですね。

 

 

重ねて置いて4つに斬る、という言葉があるとおり、

妻と浮気相手を2人かさねて斬ると、ちょうど上半身と下半身で

良い具合に4つになりますからねぇ、、、という言葉もあるくらいですから。

 

 

 

でも、なかなか当時の武士としても、実際に妻の浮気現場に

でくわしたとしても、

その場で2人とも斬る、ということには、ためらいがあり

できなかったそうで、、、、、そりゃそうだ。

 

 

例を挙げますと、今から270年くらい前の、ちょうど江戸時代半ば頃に

とある武士が仕事から家に帰ってきたら

妻と浮気相手がちょうど逢瀬を重ねている最中であったが

(ちょうど妻が、自宅で浮気相手の男といた)

もちろん浮気された武士は刀を抜いて男を斬ろうとしたが

妻が、ごめんなさい、もうしないから、やめてぇ~、とか言ってきたので

その場では怒りをこらえて、刀を収めたのである。

 

 

 

しかし、その1週間後に、その浮気された武士が

近所の神社へお参りしに行ったらしいのであるが、、、、

まぁ妻に浮気されたり、といろいろ夫婦間でありましたからね。

それに妻ともあの日以来、別居状態になってしまったとか・・・

 

 

そういった時は、神様に祈りたくもなりますよねぇ。

 

 

しかし、祈りが終わって武士が家に帰ろうとしたら

なんと、ちょうどその参拝した神社近くにある

喫茶店内で人目につくような感じで

自分の妻と、浮気相手の男とが、互いに寄り添いながら

お茶を飲んで、また逢瀬をかわしているではないですか!

 

 

今、旦那と、ちょうど別居中で

私は実家にいますので、その間、あなたと自由にあえて

とてもうれしいわ、、、

 

 

ああ、俺もだよ、、、、といったところであろうか。

 

 

さすがに、この光景を見て浮気された武士はキレた。

 

 

その場で、出くわした妻の浮気相手の男を

今度こそはためらいなく斬りました。

 

 

で、妻はというと、ゲェ~と驚いて、

浮気相手の男のことなんか気にもかけずに、その場から

走って逃げ出してしまった・・・

最後まで男に対して薄情なんですねぇ。

まぁそりゃそうか(笑)

 

 

 

だが、しかし、その妻の浮気相手を斬った武士は後の

裁判で、なんか有罪になってしまった。

 

 

その理由はと言うと

最初に武士が自宅に帰ってきたときに

妻が浮気している現場に出くわして、相手の男もいたのに

無用の情けをかけて見逃してしまったことが

武士として恥ずかしくないのか!というのが

まずひとつ。

 

 

それと、その後、また

最初に浮気を見逃したことが原因で

また妻と相手の男との不倫密会を許してしまった。

 

 

しかも、浮気相手の男は

二度目の妻との浮気現場で

討ち取ったのは良いにしても

浮気した妻を今度は逃してしまった、

浮気した妻を斬っても良い、ということになっているのに

なぜおめおめと逃がしてしまったのか?

恥ずかしくないのか!、、、、、ということであった。

 

 

 

・・・つまり簡単に言うと、最初の浮気現場に出くわしたときに

妻とその浮気相手の男を2人とも、しっかりと

斬って仕留めておかなかったので、罰する、

という内容の判決であった。

 

 

武士にあるまじき失態である、とか。

 

 

なんていうか浮気現場に遭遇したら斬っても良い、、、ではなくて

ためらわずに斬れ!と、なんかほぼ義務づけられた

キマリのように感じますが・・・

 

 

 

で、とにかく罰として30日間の自宅謹慎処分となったのであった。

 

 

 

まぁ浮気相手の男を仕留めたのは、最初はためらったとはいえ

仕方の無いことでしょうが、さすがに討っても良いとはいえ

自分の妻に手をくだすのは、誰でも夫なら、

少しはためらうでしょうよ。

 

 

 


包丁無宿 1

 

 

 

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