食品工場は思っていたよりもキツかったという話

 

 

 

食品工場というと、普通のプレスやら裁断機やら旋盤やら使っている

金属関係の工場と比べてまだ比較的危ない作業がなくて

マシなんじゃないのか?

とか思っていたのであるが、そういうわけでもない。

 

 

材料をかき混ぜる、とんでもないミキサーやら

これまた材料を切断する電動ノコギリとか

そういったものがたくさんあるし、

そういうのの刃の部分に

疲れていて手をすっと触れてしまい血ブシャーになる人を

何人か見たことがある。

 

 

私が入社する以前には指巻き込まれて失った人も

いたんだとか。

 

 

私はそうなる前にしっかりと退職しましたが。

なので退職に追いやってくれた事務所のパワハラ上司には

今更ながら少しだけ感謝している。

大怪我する前でよかったよ。

おかげさまで心には多少傷を当時負いましたが、体はまったくの無傷です。

 

 

 

なんというか食品工場というのは薄利多売の世界なので

ひとつひとつの作業工程に、作業の速さが求められる。

つまり忙しい時にはヒィヒィいいながら疲れながらも

何時間も正社員は作業しなきゃいけないのだ。

完全なる肉体労働であった。

 

 

材料の生地をミキサーみたいなのに投入して

こねて取り出すのであるが、

この作業がとにかく辛かった。

生地が重すぎるのだ。

 

 

一体なんの生地なのかというと

そこの工場では饅頭を作っていた。

饅頭の生地だ。

 

 

饅頭の生地を、いろんな種類の粉やら材料やらを混ぜて、

機械でかき混ぜて

ひたすら饅頭の生地を作るのだ。

 

 

5から10キロくらいある生地に水も加えて

ミキシングしてさらに重くなったのを、取り出して

箱に分けなければいけない。

 

 

これを冷暖房なんて一切きいていない

夏の暑さでメチャクチャ工場内がサウナ状態になっているところで

やらされるのだ。

気が狂うかと思った。

 

 

で、そのミキサーからかきまぜてグチャグチャになった生地を

取り出すのであるが、これがとんでもない作業だ。

粘りけで、ミキサーの刃にこびりついた生地の残りを

素手ではがさなければならない。

 

 

ちなみに工場内では手袋は禁止だ。

そういった刃とかに、手袋が巻き込まれて

手がとんでもないことになるのを防止するためだ。

 

 

また手袋の破片が異物として生地の中に混入してしまう

可能性もなきにしもあらずんば。

とにかく異物が入ってしまう可能性をできるだけ排除する。

 

 

 

で、そういった生地のかき混ぜを正社員以外のパートさんもやるわけであるが

日常の家庭での主婦業務、子育ての合間にやる人もいて

すでにヘロヘロになっている人もいるのであるが

そういう人がやると、刃につい手が触れて血がブシャーになってしまうことがある。

すげー、出血していて、ミキサーにもまわりにも血が飛び散っていたのを

みかけたことがある。

 

 

そういう人は、なんか饅頭の検品だか袋詰めなどの軽作業にまわされてしまう。

手に包帯巻きながら、それでも懸命にやっている光景を見たことがある。

 

 

 

あとはなにが危険だっけか?

ああ、そうだ、饅頭の生地に餡子(アンコ)を詰めてから

それを茹でるのだ。

熱湯で。

 

 

それでその熱湯を手にかぶって火傷していた正社員の人をみかけたことがある。

手にものすごい水ぶくれの痕の残ったのをみせてもらい

これ俺が若い頃、この会社に入社したてのこれに被った物だ、とか聞いた。

 

 

 

なんというか、このような食品工場にしばらくの間、

働いてみて、退職してから、その頃のことを思い出してみると、

そこの工場内で、作業員の正社員の人がたくさん働いていたが

なんというか完全な体育会系のところだった、ということと

作業工程にところどころ機械は使っていたけれども

なんというかマンパワーの部分がかなり思っていたよりも

多かったということが印象に残っている。

やはり人力だよ、人力。

作業はみな人の力でやっていたわ。

 

 

けれども、そんな職場で働いていても、何年働こうが

なにかしらのスキルとかは一切身につかないし、つぶしがきかない、

と思った。

年取ると、そこの会社から他社の工場には、もう転職はできない。

 

 

勤続年数、十年以上とかも結構ザラにいたけれども

そんな人を見ていて思うのは

コイツラ、この会社辞めたら、たぶん何もできないな、とか普通に思った。

今の世の中、人間関係やらなにやらで、なにが吹っ切れて、なにかがキッカケとなって

衝動的に会社を辞めてしまうか、分からないのだから、、、、

 

 

そこで働いている人達はずっとその薄暗くて、夏は灼熱で

冬は絶対零度な職場で、定年まで働き続けるのかぁ~とか少し不憫になった。

 

 

 

あと、この会社退職してから、いまもうすでに10年くらい経ったが

聞くところによると、私が在職していた頃にいた正社員の人、

勤続年数ながかった人も含めて、結構な数の人が、すでに会社を去ってしまったらしい。

 

 

会社というか、その工場を去りたくなる気持ちも分からんでもないが

あんなただの力仕事の単純作業やっていただけの人達が

いったいどうやって転職できたんだ?

他に行き場所あったのか?、、、それとも・・・

 

 

 

 

 

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