外国の話。
自分の家の敷地内で、大きな家具かなんかを自作するために
脚立を使っていた男が、その脚立から落ちてケガをした。
どうやら、少々無理のある姿勢で、脚立の上で作業していたらしい。
それで、そのあと男が、どうしたかというと
いつもの海外お決まりのパターンであるが
その脚立の製造元のメーカーと、
その脚立を売っていた販売元のホームセンターを訴えた。
いわく、おたくの脚立から落ちてケガをして
日常の仕事ができなくなり収入が無くなり
妻に逃げられて離婚してしまった、、、
これは妻との日常生活をいとなむ権利の侵害である。
また、いわく、妻との離婚によって
息子が精神的ダメージを負ったので、その分も含めて
慰謝料の請求プラス、
脚立から落ちたことによるケガの治療費を損害賠償として
請求した、らしい。
つまり、使用した脚立が
足下の不安定な不良品であると主張して
そんなものを作った製造元と、そのなものを販売した販売元に
責任を追及して、金をいくらか欲しかったわけですね。
けっこう、こういう感じの
使用した物が欠陥品であると主張して
金をせしめようとする類い(たぐい)の
民事訴訟がやたらと多いですね、海外。
なんかマニュアルないし、テンプレートでもあるのか。
で、それで裁判になってから
とうぜん、訴えられた側は自分らの落ち度を否定して
その男が、やはり脚立の上で変な姿勢で無理して作業していたことが
落下の原因だと反論したので、
その法廷に
スポーツの専門家、人体の仕組みの専門家、脚立の仕組みの専門家やら
いろんな専門家が呼ばれて
おのおの、今回の男の
脚立のせいでケガをした、という主張に関して
自分らの意見・見解を述べさせられることになった。
誰が彼らを法廷にわざわざ呼んだのであろうか?
たぶん販売元、、、というよりは脚立の製造元が
完全に男の主張・請求を退けるために
金をかけてでも呼んだのでしょうね。たぶん。
しかし、そこまでする必要がある裁判なんでしょうかね?
万が一ってことがあるのか?
というよりかは、脚立が不良品扱いされた、
または、その脚立のせいでケガをしたとか言われたから
それなりに注目度があったことなのか、会社の威信にかけて
細々と専門的な理屈をたてて、
ちゃんと否定したかったんでしょうかね。
で、結局、裁判はどうなったのか?
結局、裁判官から、
男の脚立から転落した時の姿勢も
その男自身の今回の主張・請求も、どちらも
無理があったとして、退けられることとなった。
つまり男は敗訴した。
それにしても、
なにか使用した物に欠陥があった場合に
ちょっと訴えてみようと思った時には
外国では、製造元だけではなく
販売元も訴えるのが基本なのか。
とにかく金持ってそうなところは
とりあえず、どこでも訴えてみようという感覚なのか?
対象をしぼらないのか。
少しは体を鍛えて、バランス感覚を整えましょう。
あとは受け身の能力も、ちょっとつけときましょう。
自分1人で、ある程度は、頭で理解して
練習することくらいはできるでしょう。
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