今から500年前くらいの、
国内のとある地域にあった法律の話。
うろ覚えで話す。
「ここは、私の所有地である!」と、争っている2人がいた場合に
やっぱり裁判なんか無視して、強行的に、どちらか一方が
その争っている土地を奪おうとしてきたら、
その時には、その地域の偉い人の判断で
その土地をとりあえず3年間は
もう一方の相手方の土地として、みなします、
という法律が、当時あった。
まぁ力がものを言わす時代ですからね、
一応、その地域の偉い人の目をうかがって、とりあえず、
裁判を用いて、手続きにのっとって
土地の所有権を争おう、とはしたものの、
自分の不利になりそうだったり、
裁判がなかなか思うとおりすすまなかったら、
やっぱり最後は有無を言わさず
力で奪ったもん勝ちだ!とか
思うような人もいたんでしょう。
だからこういう法律ができた、、、と。
しかし、次第に頭を使う人も現れてきたようでして、、、
単に力でど~こ~ではなく、その法律自体をうまく用いて
自分を有利にもっていこうと考える人が現れたらしい。
どういうことをする人が現れたかというと、
わざと土地の所有権を争う裁判を、あ~だこ~だと、
いろいろ細かいことを主張したりして、
その裁判をしきっている、その地域の偉い人に考えさせたり、
または、こちらの都合で、今すぐには判決出さんといてくれ、とか、
いろいろ言ったりして、
とにかく裁判の審理をワザと長引かせようとしたのだ。
そういうことをすることによって
相手方をイライラさせて、いつまで経っても
裁判が進まず、判決が出る様子もないし、
「もうこうなったら力によって、
その土地を強制的に私のものに・・・」
、、、とか思わせて、行動に移させようとするわけです。
そういう感じで、相手を挑発して、
先に手を出させるような感じにすることによって、、、、
そこをすかさず「い~けないんだ~」と指摘して
裁判をしきっている、その地域の偉い人にチクるわけです。
そしたら、先にも話した法律によって、
とにかく3年間は、その争っている土地を自分の土地として
はばかることなく所有することができて
その土地からとれる作物とかを3年間
自分のものにしたりできるのです。
こういう、なんとなくズルいことを考えるヤツがいたわけです。
結構、そういうことが地域内で多発したのだろうか。
その地域をしきっている偉い人は
「そういう目的で、その法律を作ったワケじゃないんだけどな~」
、、、ということで、その法律を改正した。
で、どういう感じの法律に変わったかというと、
裁判によって2者が争っている土地を
どちらか一方が裁判を無視して、自らの力によって、
その土地を強行的に自分の土地にしようとした場合に、
今までのように、3年間その土地を相手方の土地にするのではなく、
とりあえずそのまま、
その土地は争っている途中であるということで、
誰の所有地か不明確なままの土地とみなします。
そしてその土地から、
とれる作物とかの収益は、その間、
その地域にある地元の神社の運営費用として、
寄付することにします。
そして、また来年、裁判をできることならば再開して、
どちらの所有地か、明確にハッキリと決めましょうよ、
ということにしたのだ。
その争っている土地から採れる作物とかの収益を、
その地域をしきっている偉い人が自分の懐に入れるのではなく、
とりあえず強行的にどちらか一方が、
どーこーしようとした年だけは
神社に渡してしまう、、、っていうのが、いいですよね。
あくまで表面上は、上からの一方的な没収という感じではなく、
あくまで地元の、関係なさそうな第3者的な公共物的なところに、
あげちゃいますよ~、っていうのが、
下からの反発感情をあおらないように
気をつかっているのが見てとれる。
あくまで自分は中立的な立場であり、
互いの揉め事解消のための裁判しかしないので、、、って感じ。
とにかく、当時でも、
法律がうまく機能していない、、、
逆に法律を逆手にとろうとする人がいた、、、ってことと、
その様子を見て、問題があるなぁ~、と上が判断すれば
しっかりと対応して、柔軟に法を改正することもあった、、、
ということですね。
当時は、力のみでの解決がほぼすべて、と思われがちですが
結構、法律は重視された、、、
まぁ地域の偉い人、、、つまり実力者が定めた法律ですがね。
けれども、その地域をしきる偉い人も、よく考えていた。
なぜなら、なにかしらの法律をつくるにしても
その地域に住む人々が自身に頼ってくれるような、また、
ちゃんと遵守して守ってくれるようなモノに
しなければならなかったので。
その地域を長期間安定しておさめるためにも、
地元の人々が不満なく暮らせるよう、
その時代なりに、よく考えていた。
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