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昔の医者達による勉強用の遺体の奪い合いの話

医者

 

 

今から200年以上前の、どこぞの地域の話。

当時、そこの地域では、急激な医術の発展期、

そのため医者達は、旧時代の手術方法を捨てて

自分達の考えた新しい手術方法を試してみたり、

とにかく手術の練習をするために

とても、ものすごく、実験用の死体に飢えていた・・・

とにかく実践あるのみなのだ!

 

 

ゆえに、毎晩、チャレンジャーな医者達は

墓地に埋めてある墓を暴いては、死体を盗み出してばかりいた。

とても迷惑なのである。

 

 

なので、それを見かねた、そこの地域の政府は

「墓場の死体を盗んで庶民を困らせるくらいなら

処刑された罪人の死体をあげるよ~」

、、、ということで

処刑されたばかりの、死にたてホヤホヤの死体を

手術の実験や、解剖に狂った医者達に

その場で提供することにした。

これには、大いに医者達は喜んだ。

 

 

しかし、それでも、なお

死体を求める医者達はあまりにも多かったので、

スリでも処刑される人がいたのにもかかわらず

処刑場で、死体を求める医者同士で

絞首によって、処刑されたてホヤホヤの罪人の死体の

力尽くの奪い合いが起こった。

 

 

もし、その罪人の身内が

「あの~、その処刑された罪人は、私の大切な人なので

こちらで丁重に弔いたいのですが・・・」

などと言って、その奪い合いに近づこうものなら

医者達に蹴り飛ばされた。

 

 

「罪を犯して処刑されたヤツの死体を

これからの医術の発展に役立ててやろうというのだ!

ありがたく思え!」

こう医者達は叫んだ。

 

 

そして、ここまでして医者達が、みんな新しく死ぬヤツを

今か今かと、待っている世の中だったので

そんな医者達向けの新しいビジネスを思いつくヤツもいた。

 

 

そんな、わざわざ誰か死ぬのをノンビリ

医者達に待たせているよりも、

新鮮な死体を自分で作ってしまい、それを医者達に売りさばけばいいじゃないか!

俺はなんて頭がいいんだ!・・・

 

 

そして、ある日、

そこの地域に住んでいた、

頭は少し足りなくて知恵遅れ気味ではあったが

とても愛嬌があり、地元で親しまれていた少年がいた。

しかし、突然、こつぜんと、彼はいなくなってしまった。

 

 

その少年の母親は「ボウヤー!ボウヤー!」と叫びまわりながら

そこの地域の町中を走って探し回った。

しかし、結局見つけ出すことはできなかった。

 

 

けれども、そのすぐ後に、とある医者の解剖台の上に

その少年によく似た死体が、横になって乗っかっていた・・・

その場に居合わせて、

解剖を見学していた医者の卵達の中の1人が

「アレ?・・・この子どこかで・・・」

と、つぶやいたのを聞いた、医者が

その瞬間すぐに「チッ!」と、舌打ちしながら

その死体の少年のクビを包丁みたいなもので

プツンと切り落として隠してしまった。

 

 

その後、その件は明るみとなり

その少年を殺して、死体を製造して医者に売りつけたセールスマンは

捕まって処刑されたが、、、

そのことを知っていて

その少年の死体を解剖なり手術の練習に使った、医者本人は

まったくのオトガメ無しであった。

 

 

そして、その事件によって、さらにまた

医者への死体不足を懸念して、見かねた政府は

今後、同様の事件が起きぬように

孤児院とか、そのほか貧しい人達を収容している施設とかで

もし、病気とか、なにかしらの理由で死人が出たとしたら

その死体を、医者達の好きなように使っていいこととした。

 

 

つまり、どういうことか?

そのような社会的に、どうでもいいような人達を集めたところから

たとえ、“どのような経緯で”

今後、死体が出たとしても

政府は見て見ぬフリをしてやるから、

普通に暮らしている一般庶民には手を出すんじゃないぞ?

・・・ということでした。

 

 

そのことによって、多少なりとも医者達の死体への需要(欲求)と、

供給が、やっとのことマッチしてきた、とかなんとか、、、

とにかくこれで、めでたし、めでたし。

 

 

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