うろ覚えなので、正確性には、ご勘弁を。
戦後、まだ、それほど経っていない頃の話。
とある女性が、病院に行って
診断してもらったら、右の乳房にガンがあることが分かった。
それで医者は、女性に対して、ちゃんとそのことを話した上で
右乳の中身を丸ごと取り出さなければならないことも話して
摘出の手術をおこなった。
で、医者は手術中に
無事に右乳の摘出は終わった~と思ったら
「ん?」と思い、その女性の左乳も調べてみると
なんと、そこにもガンがあるではないか。
それで、まぁついでだし、この女性のためだ、と思って
左乳の中身も丸ごと取り出してしまった。
ふぅ、これでやっと手術は完了だ、これで女性の体からは
完全にガンは消えたんじゃないのか?
医者は、達成感を感じていた。
しかし、手術が終わり麻酔から覚めた女性は
左胸までもが無くなっている!!と驚いた。
左乳まで取り出していいだなんて、私は一言も言っていないぞ!
、、、ということで、その医者を訴えた。
え~と、ですね。
戦前は、患者に対する手術への事前の説明や同意とかに関して
揉めた裁判みたいなのは、まったく無かったらしいのですよ、まだ。
なので、医者は一々説明なんてしなくても
患者のために良かれと思ったのであれば
別にこのくらい、いいだろ、とか、そんな感覚だったのです。
まだ戦後、間もないですしね。
また、患者が目覚めて、左乳にもガンがありましたよ~とか
医者から患者に説明して、もう一度手術をおこなわなければいけないのが
めんどくさかったのでしょう。
・・・一度にやっちまおうぜ!
で、裁判の結果は、どうなったのかというと
手術を受けた女性から、医者側に対しての
100万円以上の損害賠償金が認められたらしいです。
へぇ~、今から、半世紀以上は前なのに、ちゃんと認めたのか。
事前に医者から患者への説明義務やら同意やら
そういう考えは、一応ちゃんと、生まれはじめていたのか。
今でなら、一度の手術で、他の悪いところもついでに、、、
なんて思わずに、ちゃんと患者やその親族に
説明すべき事は、すべからく説明した上で、手術するでしょうね、
たぶん。
医者だって、あとから、なんだかんだ勝手にやったとか言われて
余計な責任は、とりたくないでしょうし。
SH
自然治癒力が上がる食事 名医が明かす虫歯からがんまで消えていく仕組