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器物損壊で科料(数千円の罰金)になる人はいる?

しへー

 

皆さんもよくご存じの、人の物を壊したら問われる犯罪である

器物損壊罪。

その条文には、“科料”(かりょう)という罰則が規定されています。

 

(器物損壊等)

 

刑法 第261条

 

前3条に規定するもののほか、他人の物を損壊し、又は傷害した者は、

3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料に処する。

 

 

大抵、器物損壊の罪で捕まった人は、悪くて懲役刑、普通は罰金刑、

軽くても書類送検されて不起訴処分(裁判にまでかけられずに起訴猶予)になる、

といった感じになります。。。。

科料になる人なんて、私も聞いたことがない!

 

・・・条文に科料の規定だけは存在するが

器物損壊罪の罪に問われて科料になるという人は

本当にいるのだろうか? もし、いるのだとしたら

どんなことをした人が科料になるのか? 気になりました。

 


 

 

まず、そもそも科料とはなんなのか?というと

1000円以上9999円以下の罰金をとられる、という刑罰です。

なお、通常の罰金刑は1万円以上からとなります。

子供の小遣いを取り上げるような額ですね。

 

しかし、1万円以下の小額ではあるが

裁判にかけられて有罪判決を受けた上で課せられるので

れっきとした前科となる処分です。

 

罰金刑(1万円以上の罰金)になる人は年に約30万人いるのに対して、

科料(1万円未満の罰金)になる人は年に約3000人なので

科料になる人は罰金刑になる人の1/100の割合になります。

つまり科料になる人というのは、すごくレアな(珍しい)人なのです。

 

そして科料になる人、年に約3000人のうち、そのほとんどが

軽犯罪法違反と軽微な道路交通法違反をした人達が占めているらしいです。

・・・その他の犯罪で、科料になる人は

たとえば暴行罪をあげると年に20人ほどであり、本当に少ないです。

(3000人のうち、たった20人・・・)

 

 

では、器物損壊罪で科料になる人は、どのくらいいるのだろうか?

詳しい資料がまったく無いので、弁護士さん数人にどんなものなのか、

聞いてみました。

 

そしたら、

「器物損壊罪で科料になった人を、私は聞いたことがありません。」

とか

「器物損壊罪で、科料の処罰というものは見たことがないです。」

といった、答えが返ってきました。

 

もう少し詳しく聞いてみると

「 人の物にかすり傷を意図的に付けたような場合に、

罰金刑にするには、ちょっと重すぎるかな~、というような事案を

想定して、科料という軽い処罰を器物損壊罪に規定したのでしょう。

しかし、実際には、

罰金刑にするには重すぎると思われる事案の場合は、

わざわざ裁判にかけて科料にするのではなく、

書類送検だけしておいて

不起訴(起訴猶予)にすることによって対処しているのだと思います。 」

 

そうですよね、よく考えてみれば、罰金刑にするには重すぎるような

軽微な器物損壊事件であれば、

わざわざ起訴して裁判にかけて科料なんかにせずとも、

検察かぎりの処分で終わらせといて

賠償うんぬんは事件の当事者の話し合いに任せとけばいいだけですからね。

 

つまり器物損壊罪で科料になる人は、年にほぼ0人、ということ。

しかし、もしかしたら、よく探せば年に数人ぐらいは

器物損壊罪で科料になる人がいるかもしれないが・・・

もしそんな人がいるのであれば、どんな器物損壊事件を起こして

どんな経緯で科料になったのか、教えて欲しいほどですね。

 

 

おすすめの本

 

 

 

罰金にしても科料にしても、罪人から金を取り上げて、

どこぞの頭が子供以下の人達に小遣いをバラまくようなものですよ。

 

大人にもなれば、そういった金をどうやって国民のために使うべきか

よく知っているはずなんですけどねぇ。

 

もう一度、マネー教育が必要なのでは?

 

 

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