<江戸>商売の帳簿は“暗号”で書かれていた!

なにこれ?

 

 

江戸時代、当時の幕府というか、

奉行所(地元の行政とか、しきっているところ)が、

商売の際に各店で使われている

その店独特の “暗号”

使用することは禁止するように、、、という内容の

お触れ(法律)を出した。

 

その暗号というのが、どういうものかというと

たとえば、テキトーに

イ ロ ハ ニ ホ ヘ ト チ リ ヌ

という文字を出して、その文字に

イ=1 ロ=2 ハ=3 ニ=4 ホ=5 ヘ=6 ト=7 チ=8 リ=9 ヌ=0

という数字をわりふる。

 

そして、たとえば

店の帳簿とかをつける時に

「今日は、48文の商品が9個売れて、432文の儲けが出ました」

とか、書くときに、数字では無く、文字で

「今日は、“ニチ”文の商品が“リ”個売れて、“ニハロ”文の儲けが出ました」

などといった感じで、書いて記録していたのである。

 

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とにかく、昔の江戸時代は

それなりに商売やっている大きな店とかでは

そのような符牒(ふちょう)という名の、暗号を決めて

店の内部で使っていて

その暗号で帳簿とかを記入して記録をつけていた。

 

その帳簿に詳細に数字で、なんと書かれているのか

理解できるのは

その店で働いている(奉公している)従業員とかだけ、、、、、

 

 

なんで、こういう暗号を使っていたのか、というと

江戸時代は、火事が多かったですから

(大きな店とかも全部木造ですし)

火事とかになって、店が燃えているときに、ドサクサで帳簿とかを

誰か、他の店で働いている奴に盗み出された、として

その帳簿の中身を見られても

パッと見で、どんな客と、どの程度の取引をしているのか

分からないようになっていて

店の情報漏洩を、できるかぎり防ぐようにしているのだ。

 

とにかく、そういった感じで

江戸時代、各店で決められた、そういう暗号が用いられて

いろいろ内部で情報が記録されていた。

 

 

しかし、どうやら“お上”は、そういうコソコソするのが

気に入らなかったらしいですね。

 

まぁ、禁止にした理由としては、

その店で働いている人以外の人には

そういった暗号で記録された帳簿を見ても

取引内容が、簡単には分からないから

それが商売の腐敗や不正につながる、ということらしい。

 

・・・っていうか、分からないようにするために

暗号化しているんですけどねぇ。

 

 

一応、当時、商売をしている店というか商人達も

お上に営業税みたいなものを納めてはいた・・・

今で言うところの確定申告の税金を納めるような感じなんでしょうか?

 

しかし、現代のように

税を納めるべき商人達が、いくら稼いでいるのか

きっちり調べる、というか把握して

その儲けに対して税を課すなんてことまでは、

お上も、なかなかできなかった。

 

外から見て、当の商人達が構えている店とかで

いくら儲けを出しているのか、なかなか分からなかった。

 

それに商人達の中でも

なかなか腹黒くて、目を付けられないように

あの手この手で、できるだけ表面上、儲けを少なくする

見せようとする人もいたし、、、

 

有名なのでは、お上が

「商人の住んでいる家の正面玄関の横の長さに基づいて

いくら税をとるのか決めよう!」

とか言い出した時には

税金対策として、商家たちは、自分の家の玄関の横の幅を

狭くして、家を奥へ細長くした、ということもあったみたいですし。

( 家の面積自体は、以前と変わっていない )

 

 

まぁ、とにかく昔は、商人に対する税の徴収は

ある程度はお上も、いろいろ手を打って

それなりに管理して納めさせてはいた、、、、が、

( 自発的に、税を納めた商人に、商売の独占権とかの、エサを与えていた )

 

 

その上、

そういう分かりにくい暗号とか使って

帳簿をつけられるのを黙認していたら

さらに、いろいろ秘密裏に金を稼いで力を付けていくんじゃないのか?

といった感じで、警戒されていたみたいですねぇ。

 

まぁ、こういう御触れが出されても

どこまで守られたものかは、分かりませんがね。。。

以上。

 

 

 

SH

 

 

今回のような数字の暗号以外にも

隠語 とかいう、その店独自の言葉とかも使われていた。

 

簡単なので言えば、

お客さんに茶を出して、と言うと

それは酒を出せ、という意味合いだったり・・・

 

外部の人間が、ちょっと会話を耳にしただけでは

その内容が、よく分からないようにしていた。

 

 

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