以前(大分前ですが)、
先祖の墓参りに行ったときに、
ついでに墓掃除もしてきたのですが
墓の納骨室を開いて
(納骨室・・・墓の中にある遺骨が入っている骨壺が置いてあるところ)
骨壺を取り出して蓋を開けてみてみると
中身の遺骨がドロドロの土になっていました。
たぶん、骨壺の中に湿気が入ったということもありますし
半世紀以上そのまま放置だったので
経年劣化していたのだと思います。
一応そのまま骨壺を納骨室に戻して
(納骨室のことを“カロート”ともいうらしい)
帰ってきました。
しかし、納骨室内の骨壺の数も増えてきたので
中が狭くなったなぁと感じます。
新しい墓を建てるというのも今のところ予定はないですし
どうしたものかと考えてしまいました。
次に墓参りに行った時に気がむいたら
その中身が土化した骨壺を持ち帰ってきて
その先祖が住んでいた家の庭にでも
中身をまいておこうか、と思ったのですが
(もちろん先祖の庭は、今は私の所有地です)
これって法的に問題ないのか?
と思って、ちょっと自分で調べてみました。

まぁ、まず、墓から骨壺を取り出す行為は
墳墓発掘罪 に抵触するかも、と思いましたが、、、、、
(墳墓発掘)
刑法 第189条
墳墓を発掘した者は、2年以下の懲役に処する。
・・・どうやら自分の所有する墓から先祖の骨壺を
取り出すのであれば、特に問題はないみたいです。
それに墓を管理している人とは
一応知り合いですので、怪しまれることもないでしょう。
あと墓から骨壺を持ち出して(取り出して)
中身の遺骨を捨てるのは
墳墓発掘死体損壊罪 に該当するらしいですが、、、、
(墳墓発掘死体損壊等)
刑法 第191条
第189条の罪を犯して、
死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、
3月以上5年以下の懲役に処する。

・・・・しかし、それは遺骨をあくまでそのままの骨の状態で
捨てることを禁止しているのであって
細かく砕いて“粉状”にしてから捨てるのであれば
法には抵触しないみたいです。
(散骨をする時は、
どうやら散骨業者は必ず、遺骨を粉状にしてから
海や山にまいているらしい)
粉状ではないですが、遺骨がドロドロの
ほぼ土の状態になっているのであれば
問題ないと思います。
そして捨てる場所ですが、
自宅の庭、つまり自分の所有地に捨てるとかなら
特に問題ないみたいです。
自宅で散骨する人も多いみたいですし
売却予定地でもなく、散骨を条例とかで
禁止していない市町村であればOKということです。
先祖の住んでいた家も庭も私の物ですし
そこに中身を捨ててもかまわない、、、ということ。
もちろん、そこらへんの空き地とかに
「もう、ほぼ土になっているし、ドロドロだし・・・」とかいう理由で
捨ててはいけないでしょう、理屈上。
(捨てるというか、ほぼ散骨ですが)
でも、たとえ捨ててはいけない場所に
土化した遺骨を捨てたとしても
誰も遺骨とは気づかないでしょうし
もし警察に通報されたとしても、
事情がわかれば
そんなことで事件化されたりはしないみたいですが。
遺骨を骨そのままの状態で捨てたわけでもないですし、
そもそも大昔になくなった先祖の遺骨ですし。

もしかしたら一番いいのは
その先祖の墓の納骨室の中にまいておくことかもしれませんね。
なんか地域によっては、
そういうことが習慣になっているところもあるようですし。
大抵の墓の、納骨室内の下部は
石とかコンクリートではなく、
そのまま地面の土がむき出しになっていますので
そこに骨壺の中身をまいておいて
土に返してしまうのが自然でしょうね。
まぁ、正直、納骨室の中に
もともと先祖の遺骨とはいえ
ドロドロした汚い土を入れたくなければ
墓のまわりにある地面の上にでも、まいておいて
かまわないでしょう。
別にそんなことで事件になったりしませんし。
しかし、墓参りに行った私の墓は
かなりの山奥にあってクマとか普通に出る
廃村部の方にあるので、
毎年墓参りに行っているわけでもなく
次にいつ墓参りに行くのか今のところ未定です。
もしかしたら、
怖いので、もう行かないかもしれない、です。
私は亡くなっても、その墓には入りたくない。
SH
昔は、(少なくとも100年ほど前)
なにかの習慣で地域によって、マジで火葬後の遺骨を食べることがあったみたいです。
それに、とある人が
自分の兄弟の遺骨を食べたという有名な話もありますよね。
自分の血肉になって生き続けるってことでしょうか。
まぁ、この本の内容とは関係のない話ですが・・・
この本は漫画になっています。
漫画で、自分の母が死んだことを受け入れられない
著者の心中が描かれています。
「自分の母親だけは、絶対に死なないと思い込んでいた」
とあります。
そうであってほしかったのでしょう。
母親のいない世界は著者にとっても
他の人にとっても
別の世界に見える、というのは分かる気がする。
それほどまでに母に依存していた、ということ。
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