うろ覚えで書くので、あしからず。
明治時代初期の話。
1870年代の話。
やっと江戸時代が終わったくらいの頃のこと。
当時の刑法みたいな法律の決まりにおいては
一般人とは別に、
元大名の親類縁者とかやら、その家来の元武士達であるとかには
専用の定めみたいなのが適用された。
つまり、一般人だったら、ムチでビシバシ叩かれたりするような事案とかでも
そいつら特別扱いのヤツラは、自宅に引きこもっていろ、とか
軽い処罰になるような規定内容であった。
で、その中でも正式には処罰ではないのであるが、
特別な身分を剥奪する、とかいう罰があった。
まぁつまり江戸時代の頃から特別な身分であり
明治時代でも一応、認められていて残された
元なんたらかんたら、とかいう、やんごとなき肩書きを
もう名乗ってはいけない、という罰であり
これからは普通の一般人として扱います、とかいう内容である。
で、どういうことしたヤツラが、身分を剥奪されたかというと
たとえば、元なんたらの身分であったが
新時代になってから、時代が変わったせいか、
家が困窮してしまい、家で養っていた、体不自由な兄弟を
河原に放置(遺棄)して帰ってきた人、とか、、、
あとは、どこかから脱走してきた人を
助けてくれ、あんたの家なら大丈夫だろう?とか言われて
家の中に、その指名手配犯をかくまってしまった人とか、、、、
他には、家の名前を振りかざして、
うちの門下に加えてやるから、まずは入門金持ってこい、とかいって
加える気もないのに、金をだまし取った人であるとか、、、、
なんというか、いちじるしく家名を汚すような行為をおこなった人に
適用されて、身分を剥奪したようだ。
今後、家を名乗る価値無し。
けれども、それらの犯罪をおこなっても、身分を剥奪されるだけで
あまりにもヒドい、、、というわけでもなければ、それだけで済んで
別に特に他の刑罰は受けなかった。
まぁ次何かやらかしたら、身分は剥奪されていますし、
一人の、一般庶民としてムチで叩かれるなりの刑罰が待っているわけですが・・・
まぁ江戸時代からの身分に関しては、新時代になったとはいえ
そう簡単には”無し”、ということにも
できないでしょうね。
それが処罰に関しても及んで、一般庶民とは区分けされていた、というのも
当時では、まだ違和感なかったのかもね。
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