うろ覚えで書く。
2記事分書く。
①他人の妻を寝取って、鍋以外全部差し押えられた話
江戸時代の話。
とある服屋の主人が、自分の妻が浮気していることを知った。
相手はどうやら近所に住んでいる医者であった。
江戸時代は、夫が浮気されたら、
浮気した妻と、
その相手を切り捨てても良いことになっていたが
服屋の主人は、面倒くさかったのか
穏便に済ませたかったのか、
どこか2人で私の日常の視界に入らない場所へ引っ越せと
言うだけで済ませた。
しかし、医者は主人が斬る勇気がない臆病者だと吹聴して
仲間と共に酒飲みながらそのことで談笑する始末であり、
まったく引っ越す気などなかった。
そしたら、その服屋の主人もさすがに怒ったので
その浮気相手である医者をお上に訴え出て、
医者は裁判にかけられることとなった。

で、呼び出された医者に
裁判官が尋ねることいわく
なんで浮気して許してもらったのに
町から出て行かないんだ?、、、と聞くと、、、、
はぁ?それは引っ越す金なんてもっていないからです。
だったら、どうしようもないでしょ?
、、、と答えたら、裁判官いわく、だったらあなたが家に持っている
家具でもなんでも売って引っ越すために金を作ればいいじゃないか?
と言ったのであるが、、、さらに医者いわく、
家には家具なんてもんはありませんよ、
料理に使う鍋くらいしかありゃしません、とか答えたそうな。
なかなか、ふてぶてしいですね、お上の前で。
で、そうまで言うと、裁判官はニコリと笑って、そうかそうか分かった。
ならば仕方があるまい、お主の引っ越し費用を
お上が出してあげようぞ、ということで、
ちょっと今急用ができたから、と言ってしばらくその医者を
待たせた後に、お金が用意できたぞ、と言って
数万円を持たせて帰らせた。
そして医者は、なんだ訴えられた割に何もなかったし
その上金まで貰うことができた、、、
なんだお上もちょろいもんだ、と思って意気揚々と家に帰っていった。
むろん、引っ越し代はもらったけれども、引っ越す気はさらさらない。
このもらった金で酒でも飲もうとか考えていた。

しかし帰ってみると家に前には役人が立っていて、
この家の出入りは禁じられています、とか言うではないか。
家もその中にある家財道具全て差し押えられていた。
そしてここは俺の家だぞ入れろ、とか医者が言うと
役人は、ああそういえばたしか裁判中に
家の中に鍋くらいしかないとか、答えていたんだっけ?とか答えて
ああ、たしかに鍋以外何にもなかったぞ(笑)と言いながら
鍋だけ医者に渡した。
裁判官から貰った餞別金と、
道具は、これだけを持って
町からとっとと出て行け、ということであった。
いつの時代も、お上を生意気にも、
なめてかかると、
相応のしっぺ返しがあるのであった。
お上は優しくなんてありません。
②一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ
一匹犬が影に向かって吠えると、
たくさんの犬が釣られて吠える、、、というが、
つまるところ
一匹の犬が、うん?あそこになにかいるかもと思って
影がちらりと見えればワンワンと突然吠え出すと、
まわりにいる他の犬たちも、あそこに何か居るのか?
たぶんいる!、とか思ってみんなでワンワン吠え出すということで、、、
1人がテキトーに憶測でいい加減なことを
一言言うと、それが事実なのかも、とかまわりの人も
思ってどんどん広まっていってしまう。

職場とかでありがちですね。
誰かパートのおばさんが
あの若い子、職場の誰々と仲良さげに話しているの
見たんだけどもしかして付き合っているのかもねぇ~とか
パートのおばさん同士の集まりの時にポツリとつぶやくと
あっという間になんか広まってしまい、
その若い子とかは職場に居づらくなり仕事を辞めていってしまう、、、と。
まぁ憶測で軽くあ~じゃないか、こ~じゃないか、とか
何でもかんでも思ったことペラペラと喋らない方が良いということで。
思いもせずに広まってしまう。
・・・まぁ意図的かもしれんがな(笑)
<歴史 差押え 没収 裁判 訴え 訴訟 浮気 不倫 不貞 職場 噂>